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からだラボ特別展示その1『ウイルスってなにもの?』

2019年、突然あらわれた新たなウイルスによる感染症が世界中に広がって、深刻な問題に直面しています。
ワクチンや特効薬がない現状では、感染の不安を抱えながらの生活が今後もしばらく続きます。
大切なのは「正しく恐れる」こと。

まずここでは、ウイルスという敵を正しく知りましょう!ウイルスとはなにものなのか?
5つのポイントで解説します。

ウイルスってなにもの?
①病気のもとになる微生物

「微生物」とは、目に見えない小さな生き物の総称です。私たちのまわりには微生物がたくさんいて、病気のもとになる微生物は「病原体」と呼ばれ、病原体によって引き起こされる病気が「感染症」です。ウイルスの他に、細菌やカビなどの真菌に病原体となる種類がいます。

ウイルスってなにもの?
②「生物」ではない!

ウイルスは、細菌など他の生物がもつ「生物の特徴」をもっていません。遺伝情報は持ちますが、からだは細胞ではないため、エネルギーを取り込んで利用することも、自分で複製することもできません。侵入した人の細胞の機能を借りることで感染者の体内で増えることができます。

ウイルスってなにもの?
③とーっても小さい!

生物の細胞や細菌は、理科の授業で使う光学顕微鏡で見ることができますが、ウイルスは電子顕微鏡を使わないと見ることができません。1㎜の長さの中に、どれだけ並ぶ大きさか比べてみましょう。答えは、生物の細胞なら100個。細菌なら1000個。ウイルスは1万個です!

ウイルスってなにもの?
④コロナウイルスは6種類+「新型」コロナウイルス

今回、あっという間に世界に広がった「新型」コロナウイルスですが、実は既に6種類が発見されています。6種類のうち4種類は、通常の風邪を引き起こす「ヒトコロナウイルス」。他の2種類は、重症肺炎を引き起こす「サーズコロナウイルス」と「マーズコロナウイルス」です。

ウイルスってなにもの?
⑤防げる!新型コロナウイルス

まだワクチンがなく、特効薬もない新型コロナウイルスですが、きちんと対策すれば感染のリスクをかなり下げることができます。マスク・手洗い・消毒は、飛沫感染や接触感染という人から人への感染を防ぐのに大変有効です。また飛沫感染・接触感染が起きやすい「3蜜(密閉・密集・密接)」を避けることも重要です。

どうでしょうか?ウイルスのことがよくわかると、予防対策の意味も納得できますね!
さらに、私たちのからだには、ウイルスに対抗するしくみがしっかり備わっているのです!
その巧妙な「生体防御」についてもぜひ理解しておきましょう!

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