秋の夜長の星見
秋が深まり山が紅葉で彩られる頃になると、秋の星座たちが夜空を埋めつくします。
秋の宵空は明るい星が少なく、1等星は南の空で輝くフォーマルハウトひとつのみです。フォーマルハウトから空高くへとたどるとペガスス座とアンドロメダ座の星でつくる「秋の四辺形」、そのまま北寄りの空へ目線を移すと「w」の形が目印のカシオペヤ座も見つかります。
東の空ではそろそろ冬の星たちも昇り始めます。
冬のキラキラとした明るい星たちもきれいですが、寒くなる前に秋の淡く静かな星空を眺めておきましょう。
日の入り後の南西の空では金星が見ごろです。
7日前後には細い月が金星に近づき、とても美しい空が見られます。
また、18日には水星が西方最大離角となり前後数日ほどは日の出前の東の空低くで見つけやすくなります。近くにあるおとめ座の1等星スピカが目印になるので、早起きしたら探してみましょう。
【11月の天文現象】
1日 金星が東方最大離角
3日 新月
7日 立冬 / 月と金星が近づく
10日 上弦の月
18日 満月 / 水星が西方最大離角
22日 小雪
26日 下弦の月
29日 アイソン彗星が近日点を通過
【11月中旬夜8時頃の星空】