様々な植物が花を咲かせる季節、科学館周辺でよく見られる植物を紹介します。
今回はアメリカフウロ。北アメリカ原産のフウロソウ科の草で、道端や公園などの明るいところでよく見かけます。小さいものから高さ40cmほどと大きく成長するものもあります。
葉っぱには長い柄があり、手のひらのような特徴的な形をしています。
5mmほどの薄ピンク色をした小さな花が咲きます。
花びらが散ると花の中央がだんだんと伸びてきてその根元に実ができます。最初は緑色をしていますが、熟すと黒くなります。このふくらんだ部分にタネが入っています。
黒く熟した実はちょっと面白い性質があります。それはタネを飛ばすこと。花の中央の伸びた部分が腕のようにくるっと巻いて、さやの中に入ったタネを飛ばすのです。写真右側はタネを飛ばした後、くるっと反り返っていることがわかります。
このさやは手で触ると、ピンっと飛びます。意外と面白いのでぜひ試してみてください。
乾燥していると飛びやすいので、晴れた日がおすすめです。
インタープリターチーム K