9月15日(火)に「旧東大農場で農作業体験!農と食の体験塾」で枝豆収穫を行いました!
当初予定では9月8日だったのですが、長雨と低温で生育が思わしくなく、1週間延期となりました。
当日、心配しながら圃場に向かいましたが、たくさんの枝豆が実っていました。
今回はタチナガハ、エンレイ、東京八重成(とうきょうやえなり)、比丘尼(びくに)、黒千石、すずろまん、錫杖豆の7品種を収穫しました。
収穫はどうやるのだろうと思っていたら、手で直接引き抜くというものでした。
根があまり深くないので手で引き抜くことができるのです。
よく実っていそうな株を選んで力いっぱい引き抜きました。収穫したばかりの枝豆です。
同じ枝豆でも品種ごとにサヤの大きさ、周りの毛の有無や色など見た目の違いが多くてびっくりしました。
下のサヤから時計回りにタチナガハ、東京八重成(とうきょうやえなり)、エンレイ、比丘尼(びくに)、黒千石、すずろまん、錫杖豆です。
よくお店で見かけるのはタチナガハぐらいの大きさのサヤです。
他の品種と違って 比丘尼のサヤには毛がなくつるりとしていました。
枝豆として収穫したのは以下の通りです。
株 収穫(kg) 1株当り(kg)
タチナガハ 46 6.0 0.130
エンレイ 23 2.4 0.104
東京八重成 18 3.2 0.178
比丘尼 9 1.00 0.111
黒千石 5 0.58 0.116
すずろまん 5 0.62 0.124
錫杖豆 2 0.24 0.120
この後は枝豆もぎ取り機を使って枝豆を茎からはずします。
これは枝豆もぎ取り機を横から見た写真です。右上のところに収穫した枝豆を入れると葉っぱは風で飛ばされて吹き出し口から外のネットに入ります。そして枝豆が下の箱の中に落ちるようになっています。
中にはトゲが付いたローラーがあり、これが回転して枝豆や葉っぱを茎から外します。トゲはやわらかいです。
風で飛ばした葉っぱなどは上から外に、枝豆は下に落ちていきます。
落ちてきた枝豆はさらにゴミを取り除いて計量します。
計量が終わったらあとは茹でるだけ!
大きな鍋で品種ごとに分けて茹でていきます。
サヤが小さいものは中に入っている豆も小さくてよく食べるものの半分くらいの大きさでした。
右がよく食べるサイズの枝豆と同じ大きさのタチナガハ、左が錫杖豆です。
これまで枝豆の食べ比べをしたことがなかったのですが、味が少しずつ違うことに驚きました。
枝豆向きの物やあまり豆の味が感じられないものもありました。
味について後日アンケートをとった結果、今回試食した中ではタチナガハが一番高評価でした。
試食した参加者の感想をいくつか紹介します。
タチナガハ:この中で最も食べごたえはありました。 枝豆として食べてもおいしい。
錫杖豆:豆は小さかったですが、小さくても美味しかったです。
エンレイ:身がしっかりしていた 旨みがすくない感じでした。
東京八重成:さほど甘味旨みがなかったような気がした。
比丘尼:小さいながら美味しかったと思います。 印象薄い
黒千石:豆が小さくて味がわからなかった。
すずろまん:実が小さく、枝豆としては不向き。 小さいが味はしっかりで甘みもある。
人それぞれ味覚が違うので感想がいろいろでてきて面白かったです。
普段は食べられない品種をたくさん食べることができていい経験になりました。
次はいよいよ大豆を収穫します!
自然チーム K