ロクトリポート

表現あそびをしてみよう!~自然と科学とかたち~ 

2017.12.19 20:07:59

12月3日(日)と12月9日(土)に
「表現遊びをしてみよう!~自然と科学とデザイン~」を開催しました。
講師はレッジョ教育を広める会@キオッチョラ@の皆さんです。
講師のおひとり、石井さんは4年間イタリアのレッジョ・エミリア市で幼児教育を学ばれていました。

レッジョ教育とはモンテッソーリ、シュタイナーと並ぶ世界5大幼児教育のひとつで、
子どもの主体性を引き出す教育として現在とても注目されています。

【3日(日)】
テーマは「かおりと色彩」 かおりを色で表現しました。

まずは「色紙芝居」です。
色だけを見て、そこからイメージを引き出します。
例えば、
「黄色」→バナナ、レモン、クレヨンの黄色などなど、子ども達からどんどんイメージが出てきます。

色紙芝居

その後、出てきたイメージのかおりを思い浮かべます。
「どんなかおり?」と、たずねると
「あまい」「さわやか」「すっぱい」どんどん発言していました。

「かおりと色」を少し意識してから実際にかおりを嗅ぎました。

今回用意したかおりは8種類
「ひのき、ゆり、スイレン、フリージア、タイム、ローズマリー、レモンバーム、ベルガモットオレンジミント」

ペットボトルに入れて中身が見えないようにし、嗅覚だけに集中できるようにしました。

においをかぐ

「どのかおりが好き?」「気になるかおりはある?」
「これはやさしいかおり」「これはさわやか」などと話しながら、かおりを1つ選びました。

選んだかおりを、こんどは画用紙の上に羊毛を並べて表現しました。
カラフルな羊毛を用意しましたが、欲しい色がないと羊毛を混ぜていました。

毛糸で表現

あまり馴染みのない羊毛で苦戦する子もいましたが
「ふわふわ~」「くるくるすると髪の毛みたい」「ひろげてみよう」など、
羊毛自体の触覚も楽しみながら、かおりのイメージを色にしていました。

毛糸をさわる

出来上がった羊毛のかたちをもとに、今度はクレヨンでかおりのイメージを描きました。

クレヨンで表現

作品

みんなそれぞれ「かおり」を表現していました。
ちなみに左下の黒い縁取りがされている作品は「フリージア」のかおりを表現しています。
「マニキュアみたいなかんじがした」と話していました。

最後に透明のアクリルキューブにかおりのイメージの羊毛を詰めていきました。
このころにはみんな羊毛の扱いに慣れ上手にすごく楽しそうに詰めていました。

キューブに詰める

今回のプログラムは、大人と子どもが別れてワークをしました。

大人は前半は石井さんからの講座(レッジョ・エミリア市の歴史や文化から教育まで)があり、
後半は絵具を使って「かおり」から色を表現しました。
大人もちょっと難しそうでしたが楽しそうにワークをしていました。

大人かおりをかぐ

大人 絵具 表現

大人と子どもの作品を並べて鑑賞しながらおしゃべりしていました。

おとなとこどもの作品

「おかあさんのこの絵はどんなかおり?」
など、楽しそうにお互いにどんなかおりをどんな風に受け止めたのか話していました。
子どもたちが大人の作品に興味津々だったのが印象的でした。

最後は、今日つくった作品のシェアタイム!
石井さんが作品をみながら子供たちにインタビューしていきます。

シェア2

「くさいにおいがした」「いいかおりがした」「おすしみたい」
などこの日、感じたかおりをそれぞれキューブに詰め込んでいました。

シェア1

「おとうさんの絵はどんなかおりだと思う?」
ときいたところ、
「さわやかな感じ。」言っていて
おとうさんに正解をきいたら「ミント」でした。

石井先生が
「色彩ワークのメッセージとして香りから感じる色のイメージは一人ひとり違っていていい、
あるがままの自分を表現して、みんなで認め合うことを伝えるワークでもあります。」
と、おっしゃっていました。

ちなみに・・・・
うちのスタッフが試しにつくったキューブです。
なんのかおりを表現しているか分かりますか?

キューブ

 

【9日(土)】
テーマは「自然とカタチ」

はじめに石井さんからのお話です。
「かたちって、どんなかたちがある?」
「まる!」「しかく!」「さんかく!」「ほしがた!」など答えがあがりました。

「そのカタチは自然の中のどんなものがある?」
自然にある、まる、さんかく、しかく、ほしがたなどの写真をみました。
その後、いろいろなカタチが入っているデザインされた模様を見ました。

次に高島さんから葉っぱのすじ、葉脈のお話しです。
葉っぱはカタチもいろいろありますが
すじも良く見るとまっすぐなものもあれば、枝分かれをしているものなど、
いろいろなタイプがあります。

自然の中のカタチを意識してから、
前半は4つのコーナーに分かれました。

●目(肉眼)と虫眼鏡で探求!
蓮の実、いろいろな葉っぱ、ほうずきなど好きなものを選んで、よく見てカタチを描きました。
ライトテーブルにのせると葉脈がキレイに見えました。
「この葉っぱのあみだくじ一生おわらないよ!」(葉脈が横に繋がっているので。)と話したり、
蓮の茎の断面が蓮根のように穴があいてる事を発見したり、いろいろなことに気付いていました。

虫眼鏡

●顕微鏡で探求!
プロジェクターに繋いだ顕微鏡で様々なものを拡大してみました。
それを見ながら、透明シートに細いペンで細かく描きました。
サメの歯に十字を見つけたり、
「孔雀の羽根ってこんなに細かいんだ!描くのがたいへん!」
など、肉眼では気づかなかったところまで見ることで、たくさんの発見をしていました。

顕微鏡

●webカメラで探求!
机の上にセットしたカメラの前にいろいろなものを並べました。
その風景をプロジェクターで映し出すと目の前の物が違った世界に見えてきます。
その映し出された世界をカラーペンでなぞりました。
大きな紙なので、みんなで協力していました。
「そっちの緑誰か書いてー!」「恐竜の歯のギザギザだれかなぞって!」
など、かなり盛り上がっていました。

webカメラ

●影絵でカタチを探求!
OHPに葉っぱや羽根を乗せると大きな影絵になって壁に映し出されます。
はじめは並べることに夢中でしたが、自分が置いた物が映し出されてることに気づくと、
触って動かしたり、素材置き場から自分の好きなものを選んで持ってきて置いたり探求していました。

OHP2 - コピー

いろいろなカタチで楽しんだあとクレヨンで描きました。
中には自分で描いてからOHPにおんなじように並べてみている子もいました。

クレヨン

後半はみんなで葉っぱをフロッタージュ!
好きな葉っぱを選んで、紙の下に置いてから
紙をクレヨンでこすると葉っぱのすじが見えてきます。

みんなで大きな紙でのフロッタージュは大盛り上がりで、
全身を使って、クレヨンでこすっていました。
3メートルの紙もあっという間にほとんどの白いところがなくなっていました。

フロッタージュ

大人のワーク
前半はレッジョアプローチのDVD鑑賞。
後半はフロッタージュをしました。
大人は葉っぱの他に、多摩六都科学館オリジナルの化石のフロッタージュをしました。

大人フロッタージュ

大人も夢中にクレヨンで擦っていました。
「簡単に出来るので、おうちでもやってみたい。」という意見もありました。
とっても手軽にできるのでいろいろな葉っぱでお試し下さい!

最後にシェアタイム!
できあがった作品を言葉で説明してもらいました。

シェアタイム

講師の石井先生が保護者の方との対話で
「日常の中でさまざまなことに興味を持ったり感じたりすること、
そこにちょっと気を配ると考える力や五感も磨かれていきます。
もし何かに気づいたら、言葉でも絵でも表現していただけたらいいと思います。」
と、語っていらして科学の芽にも通じるな。と思いました。

研究交流グループ ささき

「HORIZON~宇宙の果てにあるもの」特別上映会

2017.10.09 14:56:05

10月6日から上映を開始した「HORIZON~宇宙の果てにあるもの」。

10月7日(土)には上坂浩光監督が、上映前挨拶に駆けつけてくださいました。

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音楽プロデューサーの安念透さん、小松英一郎さんの声を担当した声優の有沢俊浩さんも登場!
この日にいらした皆さんはラッキーでしたね!

 

そして閉館後にはロクトメンバーズ限定の特別上映会を開催。
75名の方が観覧しました。

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皆様の感想の一部をご紹介します。

―CGの映像が本物のようになっていて、まるでそこにいるような感じになれて良かったです。星空や星雲がとても美しくて感動しました。
(中高生 女子)

―映像の力で宇宙の起源へのおもいが膨らみ、とてもよかったです。起源の音をインターネットで聴いた時、すごいと思いましたが、この映画のおかげで、何百倍にも、その時(はじまりの時)のことが鮮明に感じられました。あと3回くらい見ようと思います。
(40代 女性)

―人が宇宙の起源に想いをはせる気持ちが、人の未来を切り拓く。短い人の一生で知りえるわずかな知見。知への飽くなき欲望に人間の根源を見る事ができ、それがまた、宇宙の意志であるかのようで感動する。
(40代 男性)

―現代宇宙論をこんな形でプラネタリウムにしてくれるなんて、内容は難しくても、何か心に残してくれる作品です。斬新な映像と素晴らしい音楽と共に、私たちの知的好奇心を刺激してくれます。素晴らしいです。
(30代 男性)

―非常に興味深く難しい内容でした。中身の一部しか理解できなかったが、それでも興味が深まったことは間違いありません。子供たちは恐らく、ほとんど理解できなかったと思います。ただイメージはできたのでしょう。アニメーションで集客をねらった映像とは一線を置いた専門性の高い映像で、これが一部の子供でも心に届き、未来を担う専門家になれば大成功だと思います。
(30代 男性)

―色々な事を知れて良かったです。例えば宇宙の始まり、色々な人の宇宙の果てを追い求める手段を知れてよかったです。直接つくった人にも会えてよかったです。
(小学校高学年 女子)

―映像がドームの大きさで、すごく迫力があった。宇宙が膨張するのが、もともとなぜなのかと思って好奇心が出た。
(小学校中学年 男子)

―美しくて、知識がなくても充分に楽しめて感動しました。科学ですが、芸術的で文学的です。音楽も語りも美しかったです。子どもたちの質問も、勉強になりました。
(60代 女性)

 

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上映終了後は監督への質問コーナー。

「なんで映画監督になったんですか」
…という素朴な質問や、

「暗黒エネルギーって何で作られているんですか?」
「いま宇宙があるところはもともとなんだったんですか?」…といった、ちょっと難しい質問も飛び出しました。
監督から「今はわかっていない事が多いので、ぜひ将来解き明かしてください。」といわれて
「はい!」と元気に答えてくれた方もいました。

なにかを知ると、わからないことが増えてさらに知りたくなりますよね。
映像をみて、皆さんの知的好奇心が刺激されたことがうかがえます。


「”ビッグバン”や”宇宙の晴れあがり”などの言葉が出てこないのは何故?」
という質問は、実は科学館スタッフも気になっていたところ。

上坂監督によると、あえて使わないようにしたとのこと。
「言葉の力は強いので、すでに皆さんのなかにイメージがある。言葉ではなく、映像でしっかり表現して見せたかった。」という回答に、一同納得でした。

「なぜこの映像をつくったんですか」という質問には

「観ていて、自分がその場(宇宙のはじまり)に行ったような気持ちになりましたか?そういう気持ちになってほしかったから、作りました」とのこと。

まさに、大きなドームスクリーンの隅々までこだわった映像は特有の臨場感が味わえます。
科学の用語がわからなくても、きっと何かを感じることができるはず。
ぜひ多くの方に体験していただきたい作品です。

 


「HORIZON~宇宙の果てにあるもの」
土日・平日 14:30~ (※2/2まで。その後の上映は未定)
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