ロクトリポート

「俺達のソース」「東村山納豆」ができるまで

「食と農のお話会【東村山編】~俺達のソース/東村山納豆ができるまで~」
今回のゲストは、東村山市内で食に関する事業を営むこちらのお二人です。

竹田 健次さん(株式会社竹田商店 代表取締役)

木内 節雄さん(株式会社保谷納豆 会長)

前半は竹田商店の「俺たちのソース」の開発秘話から。
東村山産の農産物だけでつくられたソースなんです。
みんなで実際に味見をして原料の野菜・果物をあてるクイズを行いました。

赤い色から「トマト」や「ニンジン」は簡単に想像できたようです。
「玉ねぎ」もわりとすぐ答えが出てきましたね。
そのほか、聞けば「ああ~」となる「リンゴ」に「梨」。
最後まで出てこなかったのは少量の「ニンニク」でした。

この野菜や果物がソースの72%を占めているというから驚きです(一般的な中濃ソースは30~40%)。野菜の味がしっかりしているから、お肉の味を引き立ててくれるのだそうです。

製造は全て手作り、毎年野菜の取れる時期や味が変わるため、苦労も多いのだとか。

参加者からは、野菜の皮とか、ロスとかはどうしてるんですか?と質問がありましたが、
実はほとんど出ないのだそうです。

原料に砂糖と果糖が入っているのは、すぐに感じてすぐ消える甘味と、後に残る甘味を調整し使い分けているためだとか。美味しさの追求、奥が深いですね。

直接お話をうかがって、安心安全の確信と、美味しい食べ方を試してみたい気持ちがたかまり、帰りにミュージアムショップでソースやドレッシングを購入する方も多かったようです。

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後半は保谷納豆(ほやなっとう)の木内会長のお話。
納豆づくりのこだわりや納豆の栄養などについて詳しくお話いただきました。「納豆売り少年」だった頃の売り声(美声!)も披露してくださいました。

営業部長の網野さんからも、実物を見ながら大豆についてお話いただきました。

東村山で作った大豆だけでつくる「東村山納豆」に使われているのは「借金なし」という面白い名前の品種。病気に強く、収量が多い品種です。それでも、種まきから収穫まで約5ヶ月、収穫してから乾燥させて、納豆に使えるきれいな大豆だけを選び分け、初めて納豆づくりを始めることができます。

環境に配慮した紙パックの納豆を1パックずつ試食(今回食べたのは東村山納豆ではなく、「国産炭火カップ」)。皆さん「おいしい~」とペロリと平らげていました。

皆さんの質問、やはり気になるのはどこで購入できるか、保存方法、おいしい食べ方など。地域の産業まつりや久米川マルシェ、大手スーパーでも扱っているそうです。冷凍するときは冷蔵してから、長くても6ヶ月くらい。会長は砂糖を入れて食べるのがおすすめだそうです。

普段食べているものに、こんなに工夫が詰まっている!ということに皆さん感心された様子でした。また、「東村山愛」も感じられて、さらに地域への興味が沸いてくる、良い時間でした。

竹田商店さん、保谷納豆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!