ロクトリポート

ロクトの庭だより ~草むらひろば~

科学館の正門から入口に向かって下りていく階段脇に、ただ雑草が生えているだけのエリアがあります。
手入れが悪い!と指摘されることもありますが、実は”あえて”草が生えたままにしています。
そこが「草むらひろば」です。

草むらには季節ごとに様々な草が生え、花を咲かせます。早春にはナズナやオオイヌノフグリ、夏にはユウゲショウやヒメジョオンなどが咲きます。

そして、そこには”草むら”という環境を好む多くの動物が住んでいます。
草を食べるバッタや、花のみつを吸うチョウなどがやってきます。そしてそれらを食べる虫なども集まります。今の時期はバッタの子どもがたくさん跳ねています。

雑草だらけだからと草刈りをまめにしてしまうと、花や実がつかず、昆虫はじめ動物たちの食べるもの・居場所もなくなってしまい、小さなエリアではありますが、生き物の多様性が失われてしまいます。
普段はあまり気にも留めない草むらですが、この機会にじっくり観察してみませんか。季節の変化がより身近に感じられるはずです。

インタープリターチーム K