まずはこちらの動画をご覧ください。
写真でもなく、普通の動画でもない。早送りのようなコマ送りのような…これは「タイムラプス」動画です。
Timeは「時間」、Lapseは「経過、推移」。
タイムラプス動画は、数秒おきに撮影した写真(静止画)を、パラパラマンガのようにコマ送りでつなげて動画として再生しています。インターバル撮影、低速度撮影、微速度撮影、コマ落とし、という別名もあるようです。
私たちが日頃目にする映像も、実は静止画のパラパラマンガです。しかし1秒間あたり30枚もの写真を撮影してつなげているので、なめらかな動画として見ることができます。一方、タイムラプス動画では1秒間あたり数枚だけ撮影し、それを数十秒分つないで動画にするので、まるで早送りをしているような動画となります。
一瞬空を見ただけではまるで止まっているような雲も、タイムラプスで撮影すると“ゆっくりした変化”をしているのが一目瞭然。タイムラプス動画はこの、ゆっくりとした変化を撮影するのにぴったりです。
雲の動き、月や太陽の動き、夕暮れ空と一番星、日の出前に明るくなる空、人や電車や飛行機の動き、虫の脱皮や開花の様子、お絵描き動画、お料理動画…みなさんならどんな動画を撮影しますか?
さて、このタイムラプス動画、スマホでとても簡単に撮影できるのをご存じでしょうか。
スマートフォンをお持ちの方は、撮影用のアプリを立ち上げて、写真(静止画)撮影と動画撮影を切り替えるように「タイムラプス」モードを探してみましょう。
「タイムラプス」が選べる機種はとても多く、もし「タイムラプス」モードが見つからないスマホでも別途アプリをダウンロードすることで撮影ができます。
「タイムラプス」モードが見つかったら、
①ボタンを押して撮影開始
②ボタンをもう一度押して撮影終了
…これだけでタイムラプス動画のできあがり。簡単ですね!
タイムラプス動画撮影のコツとしては…
- 安全な場所で撮影する
車、歩行者、犬の散歩などのさまたげにならない場所で撮影しましょう(実話) - スマホが動かないように固定する、またはスマホ用の三脚を使う
何分間も撮影する間、手でずっと持っているのは大変疲れますし、撮影した動画もガタガタとぶれて努力が水の泡です(実話) - 充電はしっかりと
バッテリーが切れてしまっては撮影できません(実話) - 動きがあるものを撮影する
全く動かないものを撮影すると写真みたいです(実話) - 腕時計などを持っておく
あれ…何時何分から撮影したんだっけ…何分間撮影してるのかな…お腹すいたな…となりがちです(実話) - まずはとりあえず撮ってみる!
とにかくまずは一度撮影してみましょう! 反省点があればあるほど次の動画は上手に撮影できます(実話)!
タイムラプス動画が撮影できたら、ハッシュタグ「#多摩六都科学館 」をつけてSNSに投稿していただきますと、科学館スタッフが喜びます。
それでは最後に、タイムラプス動画を活用した映像作品をご紹介。
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世界遺産となった日本人の心のふるさと富士山。四季の星空と富士山の姿がドームいっぱいに広がります。高精細映像で見るダイヤモンド富士、パール富士、迫力の空撮映像、そして山頂からの眺望など。3年間にわたって撮り続けた富士の絶景を姫神の音楽と共にお楽しみください。
「オーロラの調べ」の短編映像も同時上映!
[映像] KAGAYA
[音楽] 姫神
[Vocal] ORIGA
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この映像作品は、プラネタリウム映像クリエイター、CG作家、そして星景写真家としても活躍されているKAGAYAさん(Twitter:@KAGAYA_11949 , @kagaya_work )による全天周映像作品で、動画、CG、そしてタイムラプス動画が使用されています。
6月18日現在、多摩六都科学館では平日に上映しています! ご来館の際にはぜひご覧ください。
なお、上映の時刻や上映期間は変更になることがございますので、最新情報をご確認の上ご来館をお願いいたします。みなさまのご観覧をお待ちしております。