ロクトリポート

多文化共生推進プロジェクト:武蔵野美術大学 × 東久留米ほとけどじょうを守る会×多摩六都科学館「やさしい日本語で黒目川の魚を観察しよう」を開催しました

地域に住む外国人や、様々な文化を持つ人と科学でつながれるよう多摩六都科学館が取り組んでいる「多文化共生推進プロジェクト」。
3年目の今年は「やさしい日本語」を使ったイベントに自然観察教室と実験が加わりました。
今回は観察教室「やさしい日本語で黒目川の魚を観察しよう」をレポートします。

参加者の中には、家では主に母国語を話す人や日本に来て間もない人もいます。
この観察会は「やさしい日本語」で行われました。
講師はなるべく短い文章にしたり、難しい言葉を使わないようにしたりしました。
また、観察ガイドブック「東久留米の川の魚と仲良くなろう(やさしい日本語版)」をつかって、つかまえた魚の種類をたしかめました。

「やさしい日本語で黒目川の魚を観察しよう」
日時:①8月19日(木)②10月10日(日)13:00~15:00
会場:東久留米市小山れんげ公園の近くの黒目川

参加者:小学1年生から中学生と大人 各10組20名
参加者の繋がりのある国:日本のほかに中国、アメリカ、イギリス、タイ、フランスなど

講師:
豊福 正己(東久留米ほとけどじょうを守る会)
小松原 昌男(東久留米川クラブ)
竹内 秀夫(東久留米川クラブ)

制作:武蔵野美術大学 芸術文化学科
観察ガイドブック  井冨 有音 梨本 奈那 長谷川 華蓮
ドキュメンタリー映像  石崎 美智 鈴木 藍
監修 杉浦 幸子 米徳 信一

多摩六都科学館では、これまでも東久留米ほとけどじょうを守る会の皆さんと一緒に、東久留米の川での観察会を行ってきましたが、今年は初めて「やさしい日本語」での実施にチャレンジすることとなりました。
小平市にある武蔵野美術大学の芸術文化学科の皆さんのご協力のもと、「やさしい日本語」で解説した観察ガイドブックを新たに作成しました。

▼観察ガイドブック(一部)

▼観察ガイドブック(全ページ)

【やさしい日本語版】東久留米の川の魚と仲良くなろう(web閲覧用 見開き)

観察ガイドブックは、講師の豊福 正己さん監修のもと、武蔵野美術大学 芸術文化学科の皆さんと一緒に制作をすすめました。学生の井冨 有音さん、梨本 奈那さん、長谷川 華蓮さんが担当し、東久留米の川や魚について調べたうえで、どうしたら参加するみなさんにわかりやすく伝えられるか、一緒に考え、形にしてくださいました。

また、ドキュメンタリー映像についても、同じく武蔵野美術大学 芸術文化学科の石崎 美智さん、鈴木 藍さんが撮影と編集をしてくれました。子供たちが講師の皆さんと一緒に東久留米の川の魚と仲良くなっていく様子や、やさしい日本語での説明の意味、ガイドブック制作の裏側など、この協働の全体像も伝えてくださっています。

▼記録映像はこちら(約12分)

やさしい日本語で黒目川の魚を観察しよう

観察ガイドブックおよび記録映像の制作にあたっては、武蔵野美術大学 芸術文化学科の杉浦 幸子先生、米徳 信一先生が監修してくださいました。

コロナ下でオンラインミーティングなどを活用しながらの共同作業でしたが、晴れて当日実施ができ、皆さんの喜ぶ顔を見ることができました。ご協力いただいた皆様、参加者の皆様、ありがとうございました!