6月7日(火)に東大生態調和農学機構で「農と食の体験塾 大豆編」(以下、大豆編)2回目の実習を行いました。この日は、早生(わせ:栽培期間中、早期に栽培、収穫する品種群)の大豆の種まきを行う予定でしたが、前日の大雨の影響を受けて畑に入ることができなくなってしまいました。そのため、急遽、生態調和農学機構と畑の見学を行うことになりました。
実習当日、実習生は東大生態調和農学機構の南側キャンパスに集合し、受け付けをしました。コロナ対策が必要なことから検温を行い、まずは体調不良者がいないことを確認です。みなさん、元気でやる気満々の様子です。
雨が降っていないことから種まきができるように思いますが、ふかふかの畑の土が水分をたくさん含んでいると、作業がしづらいだけではなく、土が踏み固められてしまい、今後の作業や成長に影響が出てしまいます。そのため、今回は泣く泣く種まきは中止にし、技術専門職員による大豆畑とそれに隣接する畑の作物の見学ツアーを行うことにしました。
事務連絡を終えて、早速見学ツアー開始です。機構の畑で行われている研究を説明いただいたり、技術専門職員が育てている東京在来の野菜(江戸東京野菜)やその特徴などを教えていただきました。受講生は、大豆だけではなく研究や在来種の野菜栽培にも興味津々でした。
そして、ツアーが始まってから20分ほどで、ようやく今回の大豆編で使用する圃場(畑)に到着です。今回の圃場は、10m×10m=100平方メートル(1アール)の広さに16種類の大豆を栽培します。
(写真に鳥が映っているように見えるのは、「鳥追いカイト(鷹)」です。まいた種から生えてきた小さな芽をつまもうとする鳥を追い払う役割を果たすとのことです)
実際の種まきはできませんでしたが、どのような方法で種をまくかをレクチャーしていただきました。また2週間後の3回目の実習では、育った大豆を間引き(3本の芽のうち1本のみを残す作業)するため、その作業の必要性なども教えていただきました。
受講生はメモしたり、写真を撮ったりと、真剣に説明を聞いているのが印象的でした。
その後はちょっと寄り道して、蓮の圃場なども見させていただき、圃場見学ツアーは終了。
解散前には、受講生自ら自宅などで大豆を栽培してもらうために「みすず」と「タチナガハ」という品種の大豆を数粒ずつお渡ししました。機構と自宅での大豆栽培を比較してもらいます。
小一時間の東大生態調和農学機構における圃場ツアーでした。
次回は2週間後に、晩生(おくて:栽培、収穫期間が遅めの品種)の種まきと間引き実習です。梅雨は明けていないと思われますが、今度こそ実習ができることを願います!