ロクトリポート

館庭昆虫調査 ~第29回~

科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。

今回は通算29回目、春の昆虫調査を5月2日に行いました。
晴れてこの時期らしい気候の中、たくさんの昆虫が見られました。特にテントウムシなどの甲虫の仲間とカメムシの仲間が多く見られました。

下の写真は似ているカメムシ。キマダラカメムシのほうが大きく、頭にくっきりとした筋があるのが特徴です。

下の写真はテントウムシを2種類。トホシテントウの幼虫にはトゲがたくさんあり、蛹の抜け殻にそのトゲトゲが見られます。

ナガサキアゲハは九州など暖かい地方に生息しているチョウでしたが、近年は科学館周辺でもたくさん見られるようになりました。

平年より暖かい日が多くなっているので、昆虫の活動にも影響が出ているかもしれません。
いつも5月の連休の時期はどんな生き物を見かけていたかな?などと思い出しながら、身近な場所で昆虫観察をしてみてください。

※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。

インタープリターチーム K