10月に入り、朝晩は秋らしくなってきました。
赤い実がお正月の縁起物となっているセンリョウとマンリョウ、今の時期はどちらも緑色の実がなっています。
同じ仲間に思われがちですがセンリョウはセンリョウ科、マンリョウはサクラソウ科と全く違う植物です。今回はセンリョウとマンリョウの違いを紹介します。
まずは花。センリョウは花びらなどがなく、雌しべに雄しべがくっついた独特の花を6月ごろに咲かせます。知らないと咲いていることがわからないような花です。マンリョウは7月ごろに小さな白い花を咲かせます。
次に実。どちらも緑色の実がやがて赤く熟すところは同じですが、実のなっている場所が違います。センリョウは葉っぱの上になるのに対して、マンリョウは葉っぱから垂れさがるようになります。
科学館ではこの2種が、しくみの部屋から休憩室に向かう階段横の小さな中庭に生えています。
手前がセンリョウ、奥がマンリョウです。
この中庭にはもともとセンリョウとリュウノヒゲが植えてありましたが、鳥によってタネが運ばれたのか、数年前にマンリョウが生えてきました。少しずつ大きくなり、今年初めて実をつけました。
どちらもこれから実が赤く熟していきます。
来館時は実の色の変化に注目しながら、縁起物の2種を楽しんでください。
インタープリターチーム K