ロクトリポート

1月31日 皆既月食

1月31日の夜、皆既月食が起こりました。皆さんは見られたでしょうか?
雲で隠れる時間がありましたが、科学館で撮影することができましたのでご紹介します。

今回の月食の経過写真です。
こちらは15分ごとに撮影した月の様子。(後半は雲でぼやけています)。皆既月食15

こちらは約5分ごとに撮影した空を合成したものです。
皆既月食経過

月食は月が地球の影の中に入ることで月が欠けて見える天文現象です。
月食中の月の写真を並べると、月の欠けた部分が大きな丸い形を作ります。
皆既月食-地球の形

この丸い形は地球の影の形です。月食は欠けた月が見られるだけでなく、地球の形がわかる天文現象なのです。

月の一部分が欠けた状態を「部分月食」、全体が欠けたものを「皆既月食」と呼びます。
皆既月食中の月には、地球の大気を通り抜けた太陽の光(夕日や朝日の赤やオレンジの光)がわずかに当たり、
「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる暗い赤っぽい色になります。実際の空でも暗い赤い色に見えたのではないでしょうか。

月食中の月は、カメラを通すと様々な姿を見せてくれます。
こちらは皆既月食中の月を感度を上げて撮影したものです。
20180131皆既月食

こちらは同じ時間の月をカメラの設定を変えて撮影したものです。

 月食の時の夜空は月の変化に合わせて様子が変わります。
こちらはカメラの設定(シャッタースピード等)を変えずに撮影した連続写真をつなげた映像です。
雲があって分かりづらいのですが、月食が始まると月が欠けるにつれて空が暗くなり、皆既月食中は周りの星がよく見えるようになります。

次回の月食は今年の7月28日の午前3時に起こります。
少し見づらい時間ですが、また素敵な空が見られるよう期待しましょう。