ロクトリポート

館庭昆虫調査 ~第19回~

科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。
草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。

今回は通算19回目、秋の昆虫調査を10月16日に行いました。
朝に降っていた雨は上がっていたものの、曇り空で、調査中に時おり霧雨がぱらつくあいにくの天気となりました。それでもテントウムシをはじめとする甲虫やバッタなど多くの昆虫が見つかりました。また、カマキリは卵やこれから卵を産むお腹の大きなメスも見つかりました。

写真左側のオンブバッタは下の大きいほうがメス、上に乗っている小さいほうがオスになります。1匹のメスの上に1匹のオスがいることが多いのですが、2匹のオスが乗っていました。
右側のウラナミシジミはこの辺りでは秋によく見かけるチョウの一つです。

テントウムシは成虫だけでなく、幼虫やサナギも見つかりました。

調査中に、カマキリの卵を見つけたという来館者から声をかけられました。その場所を見ると、オオカマキリの生みたてと思われる卵がありました。
意識して探してみると意外と多くの昆虫が見つかります。ぜひ昆虫観察を楽しんでください。

※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。

インタープリターチーム K