ロクトリポート

館庭昆虫調査 ~第20回~

科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。
草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。

今回は通算20回目、冬の昆虫調査を2月22日に行いました。
晴れて日差しのぬくもりを感じる天気でしたが、活発に活動している昆虫は少なかったです。

冬に昆虫を探すときのポイントは、石の下や木の皮などをめくること。越冬する昆虫の多くは天敵などに見つからないように隠れています。
※動かした石などは観察が終わったら元に戻しましょう。

下の写真左側、クビキリギスはプランターの下に隠れていました。
右側のアリとアリヅカコオロギは朽ちた丸太の下にいました。丸太の下にアリが巣を作っていたようです。矢印でさしているのがアリヅカコオロギの仲間でアリの巣に住んでいます。

下の写真、左側はヒレルクチブトゾウムシ。ケヤキの皮をめくると2匹並んで隠れていました。右はカメムシの仲間。こちらも木の皮の裏に隠れていました。

最後にカマキリの卵鞘(らんしょう)。カマキリの種類によって形が違います。

昆虫は成虫や卵だけではなく、幼虫やサナギの状態で越冬する種類もいます。
越冬中の昆虫を探すのも冬ならではの楽しみです。

※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。

インタープリターチーム K