ロクトリポート

館庭昆虫調査 ~第24回~

科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。
草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。

今回は通算24回目、冬の昆虫調査を2月4日に行いました。
晴れて風もあまりない穏やかな天気でしたが、気温が低くあまり昆虫は見られませんでした。それでも根気よく探すと越冬中の昆虫が見られました。

写真上段右はガの仲間のホシホウジャク。バタバタいう羽音で存在に気付きましたが、切り株を動かしたタイミングだったので、静かに休んでいたところを驚かせてしまったようです。
写真下段右はソメイヨシノで集団越冬中のヨコヅナサシガメ。木のくぼみなどに何匹も集まって冬を越しています。

冬はパッと目につくところにいる昆虫は少ないですが、晴れていると成虫で越冬するハナアブなどが花に来ていたり、木の割れ目や石の下などでじっとしている昆虫を見つけられます。
ぜひ冬の昆虫探しにチャレンジしてください。

※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。

インタープリターチーム K