ロクトリポート

館庭昆虫調査 ~第25回~

科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。

今回は通算25回目、春の昆虫調査を4月27日に行いました。
前日は雨でしたが、当日は晴れて穏やかな天気のなかで多くの昆虫が活動していました。特に甲虫やカメムシの仲間が多く見られました。

下の写真はコガネムシの仲間、2種類。
アシナガコガネは大きさが1cm弱と小さいのですが、よく見ると花にたくさん集まっていました。

下の写真はどちらもヒゲブトハナムグリ。写真ではわかりづらいですが、オスとメスで翅の色や触角の形が違います。オスの触角はトナカイやシカの角のように大きいのが特徴です。

今回の調査で見つかった雌雄で見た目が違う昆虫をもう一つ紹介します。下の写真はワラジカイガラムシの仲間。メスには翅がなくまるでワラジムシのようでが、オスには翅があり左右で全く別の昆虫のように感じます。

ヒラタアオコガネのように、春から初夏にしか成虫が活動しているところを見られない昆虫もいます。ぜひ今の時期ならではの昆虫を探しをしてみてください。

※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。

インタープリターチーム K