ロクトリポート

赤い実、黒い実、おいしい実?

実りの秋、の言葉通り、
科学館でも秋になると、どんぐりの他にも
赤や青、紫、黒といった木の実が見られます。

クロガネモチ

クロガネモチ 

ハナミズキ2

ハナミズキ

ピラカンサ  

ピラカンサ

マンリョウ
 

もうじき真っ赤になります  マンリョウ

カクレミノ

こちらは黒い実 カクレミノ

この木の実の赤や黒は、鳥に「おいしいよ!食べて!」とアピールする色だと言われています。
鳥がこの実を食べると、やわらかい果肉の部分は消化されますが、
中に入っているかたい種(タネ)は消化されずにフンと共に外に出されます。
つまり、あえて鳥に食べられることで遠い場所に種を運んでもらう、という植物の戦略なのです。

とはいえ、同じ赤い実でもおいしい・まずいの差はあるようで、
実が赤く色づくとすぐに食べられてなくなってしまう種類の木もあります。

コブシ

コブシの実が食べられたあと

つまり、冬になってもずっと鈴なりになっている木の実は
おいしそうに見えても、鳥にとってはあまりおいしくない実のようです。

急に落ち葉が舞いはじめ、冬の景色になってきましたが
どんな木の実が残っていくか、に注目してみるのもおもしろいですよ。

自然チーム H