1月18日(月)の雪は、科学館の庭にもけっこう積もりました。
19日の夕方に木の見やぐらから撮影した写真です。
雪かき+昼の陽気で自然に溶けてしまったところがあって
一面の雪景色、とまではいきませんが、土の地面の部分は白いままです。
さて、その数日前
「西原自然公園を育成する会」の方からクヌギ・コナラの苗木提供のお話をいただき
科学館の雑木林・生きもの観察班のボランティアさんたちと
西原自然公園に行ってきました。
西原自然公園では、昔からある雑木林を
若い木の植樹→間引き等しながら木を育成→10年経ったら伐採→若い木の植樹・・・
というサイクルで、昔ながらの方法で管理してみようという試みをされていますが、
今年2月、この計画がスタートした時の伐採試験地の木をいよいよ切り倒して、
次世代の林をつくる萌芽更新の段階に進みます。
その際に、小さな苗はつぶしてしまうということでしたので、その木々をいただくことにしました。
下の写真が、今度萌芽更新を行う伐採試験地です。
人の手による植樹はせず、自然に生えてきた木々がここまで育っています。
コナラ・クヌギの林をつくることがねらいだったため、
日陰を作ってしまう木は伐採するなどの手入れをしてこられたそうで、
今では優先的に残してきたコナラ・クヌギが直径15~20cmくらいになっています。
苗木はこのゾーンの南端の苗田にありました。
まずは、苗木の掘り起こし作業。
ちなみに、根っこはこんな様子。
一度生えてきた苗木を切り、その小さな切り株からの萌芽が伸びたものなので
根っこが深くしっかりと張っていて、掘り起こすのも一苦労でした。
太い根は引き抜けないので、のこぎりで切ります。
こうして20本ほどの苗木をいただき、科学館の雑木林跡にお引越ししました。
気候が寒くなってから、植物が活動しはじめる春前くらいまでの間に植樹したほうが
根の定着がいいそうです。
去年3月の植樹作業のときは資材置き場になっていて植えられなかった場所や
苗木が枯れてしまったところなどに植えました。
植えた直後に水っぽい雪が降ったので、倒れていないか心配でしたが
しっかりと立っていて一安心。
春に今まであった苗木共々、元気に若芽が芽吹くのを期待しています。
ちなみに、今回の西原自然公園の伐採作業の協力者を募集されています。
西原自然公園を育成する会のみなさんも、
昔の人たちがどのような作業をしていたのか、なぜ15年くらいのサイクルで林を更新するのか、
ぜひ体験を通して知ってほしい、とのことでした。
申込等、詳しくは以下の西東京市のホームページをご覧ください。http://www.city.nishitokyo.lg.jp/event/kankyou/kouen/bassaisagyou.html
自然チーム H