旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
開校式の翌週の6月6日(火)の第2回は多摩六都科学館で選粒と大豆図鑑作りを行いました。
選粒は去年収穫した大豆の中から種まきに適した状態のいいものを選び出す作業です。
実はこの作業を塾生が行うのは今年が初めて。今までは選粒し終った大豆を播くところからスタートしていたのですが、地道で大変だけれど大切な作業なので全員に体験してもらおう!ということで、3~4人のグループで1、2種類ずつ取り組みました。
そして、もう一つの大豆図鑑作りも新しい取り組みです。
「10種もの大豆を播いて育てるのだから、それぞれの大豆の特徴を知っておこう」ということで、台紙に本物の大豆を貼った大豆の実物図鑑を作りました。
大豆一種一種の特徴を聞いて、自分で作った台紙に豆と名前を一致させながら貼りつけていきます。
室内での作業でしたが、種まきに備えてモノ(種)と心の準備が整った時間となりました。
ここからは、塾生の丸山さんによるレポートです。
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第2回 日時 平成29年6月6日 10:00~12:30
会 場 多摩六都科学館地下1F イベントホール
参加者 受講者・運営者・講師など22名
概要
1.選粒作業
講師・指導 手島英敏さん(東大生態調和農学機構)
汚れ、シミのあるもの、小粒なもの、大粒なものなど不揃いなものを取り除く
各種とも400粒を播く、大体100粒30グラム
一株ごとに2粒づつ、200株分つくる。
・・・・などなど6テーブルに分かれて実践。各テーブルとも担当した大豆種を無事選粒。
簡単な作業でしたが1時間で体験できるには事前に、選粒用大豆10種、サンプル、容器、ポリ袋、計量器など準備があってのこと、手島先生、ロクトスタッフのみなさんに感謝。
さて、一株2粒の播種は生育を考えた適栽稙密度からでしょうか。
200株作るとして収穫量はどのぐらいと想定できるでしょうか
2.大豆図鑑作成
講師 原 朋子さん(多摩六都科学館 パブリック・リレーションズグループ)
用意した図鑑キットをもとに作業手順、作業のコツをやって見せたのち、6テーブルに分かれて各自図鑑制作を行う。
① 図鑑見開きページにそれぞれ黒紙を貼る:両面テープ
② 綴じ代にも黒紙を貼る:両面テープ
③ 右ページに貼った粒が見やすいようパラフィン用紙を貼る:接着材
④ 左ページに14種類の大豆の原産地、へそ、花の色などを記した大豆一覧表を貼る:両面テープ
⑤ 右ページに大豆14種類のタイトルシールを貼る
⑥ タイトルシールに品種名を書き込む:ペン
⑦ 標本の豆を一粒づつシールに貼っていく:接着剤
⑧ 表紙にタイトルシールを貼る
手作業が得意な人はきれいにすいすい、苦手な人もそれなりに、ほぼ予定時間で各自自分の大豆図鑑を作り上げる。これも図鑑キット、道具、材料を用意されたロクトさんのおかげでしょうか。小学生の8月の終わり、親にせかされて取り組んだ夏休みの宿題の工作、思い出しますね。
左ページに大豆それぞれの解説文、右ページに実物を貼ってあります。
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次回は6月13日。いよいよ畑で種まきです。
パブリックリレーションズグループ 原