ロクトリポート

チョウのさなぎ、その後

先日、オオムラサキのサナギからチョウが羽化したお話を書きましたが
https://www.tamarokuto.or.jp/blog/rokuto-report/2013/06/13/
その後、6月19日(水)の朝に、カラスアゲハも羽化しました。

カラスアゲハ

6月20日ごろチョウになる、と予想していましたが、ほぼその通りの期間で出てきました。
残念ながら、はねを広げるときに何かにさわってしまったようで、
右側のはねが曲がってうまく飛べず、短い命だったのですが
きれいなはね模様を見せてくれました。

それより前の6月14日(金)に、櫻井さんからもう一頭サナギをいただきました。
ジャコウアゲハのサナギです。

ジャコウアゲハさなぎ

他のアゲハのサナギと違い、おしりの部分にひだが寄ったようになっているのが特徴です。
これもサナギになってから約2週間経った6月27日(木)の朝に羽化しました。

ジャコウアゲハ成虫

標本とは逆の腹側から撮った写真ですが、
ジャコウアゲハの特徴である、腹の部分が赤い様子がよくわかります。
ちなみに、チョウより枝の根本がわについているものが、サナギの抜け殻です。

オオムラサキは、科学館周辺ではもうほとんど見られないチョウなので
成虫は櫻井さんにお返しする予定ですが、
ジャコウアゲハはよく見られるものなので、しばらくしたら科学館の庭で放そうと考えています。
今週末までは展示室で公開する予定ですので、ご興味ある方はぜひご覧ください。