2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林・益川両博士。(※)
3年ぶりに顔をそろえて、多摩六都科学館で受賞5周年を記念する講演会を行いました。
テーマは「宇宙の謎に挑む素粒子物理学~どうして現在の宇宙は生まれたか~」。
素粒子物理学のこれまで、最新の研究課題を科学の未来を担う次世代に向けて語りました。
小林博士の記念講演、若手の教授2人による研究発表のほか、講師陣全員によるパネルディスカッションを行い、参加者の質問に答えました。
懇親会では物理に興味のある小学生や高校生が両教授と質疑を交わすなど、科学館ならではの光景も。
若い視点ならではのつっこんだ質問に、会場は大いに盛り上がりました。
未来の科学者、さらにはノーベル賞受賞者がここから生まれたら、、と期待したくなりますね。
多摩六都科学館、髙柳館長の司会さばきもお見事でした。
最後はみんなで記念撮影。
小林・益川博士、教授のみなさん、科学漬けの一日をありがとうございました!
若い世代のために、こうした最先端の科学に触れる機会を、今後もどんどん作っていきたいと思います。
(※)益川博士らは1972年、当時4種類しかないとされていた最小の素粒子「クォーク」が6種類あると予想し、理論はその後の実験で実証され、受賞につながりました。また、当館が立地している西東京市の田無には、10年ほど前まで、KEKの前身である、高エネルギー物理学研究所や東京大学原子核研究所がありました。日本の素粒子研究の発展と田無の地には深い結び付きがあります。