ロクトリポート

ダイヤモンドつくりに挑戦中! その16

「サンプルチェック」
4回目の実験でできたサンプルを電子顕微鏡でチェックします。

肉眼でも、
フィラメントがかなりキラキラしているのが見えます。
しかも、白熱したところだけがキラキラして、
してなかったところは何もついていません。
基板には、ところどころキラリとしたものが見えました。

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①フィラメント
フィラメントからチェックします。
電子顕微鏡でもなにかが付いている部分と付いていない部分があることが分かると思います。

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キラキラした何かついているところを更に拡大してみます。

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ダイヤモンドの結晶系と同じ等軸晶系の様に見えます。(私の期待値も入ってますが。)
ダイヤモンドの可能性大です!!
ダイヤモンドだとしたら、フィラメントにできるなんて、
どこにも載っていませんでした。

②基板の上のキラリとした部分
こちらも拡大してみます。

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もう1枚!すこしとなりの部分です。

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 こちらは、もう等軸晶系といって良いと思います。
かなり、きれいな結晶です!!
キラキラしているということは、
屈折率が高いということだし、等軸晶系だし、
ダイヤモンドの特性に当てはまります。

③基板
肉眼だと、なにもないように見えますが、
こちらもフィラメントの真下の部分だったので一応見ておきます。

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なんだか、丸っこいけれど、結晶っぽいものが見えました。
これは、もしかしたら「ミラーボールダイヤモンド」かもしれません!?

文献にこれとそっくりな写真が載っているのを発見しました。
そこには「ミラーボールダイヤモンド」とかいてありました。
【参考文献】
化学と教育 (第37巻 第3号 1989)
広瀬洋一・盛口襄
簡単なダイヤモンドの合成Ⅱ-簡易熱フィラメントCVD装置の製作-

自分の中ではかなりの達成感です。
でも、本当にこれがダイヤモンドかどうかを
証明するにはどうすればよいか?が新たな課題です。

夏休み中はイベントが多く、ダイヤモンドつくりはお休みになります。
その前にかなりカタチになって良かったです!

サイエンスチーム ささき