10月は、サイエンスショー「ふいて、ながれて、うごく空気のふ・し・ぎ」を開催しましたが、このショーに参加して下さったみなさんへ、もう一つ、自分でできる実験を紹介するので、ぜひやってみてください!
★用意するもの…紙コップ2つ、ストロー1本、セロテープ
★実験道具の作り方…2つの紙コップの底をはり合せて、セロテープでとめる
★実験…底をはり合せた紙コップを、テーブルなどの平らな所に置きます。紙コップが手前(自分の方)に転がってくるように、ストローでふいてください。どこをどうふけば、紙コップは手前(自分の方)に転がってくるのでしょうか?
【ヒント】紙コップに沿って流れが曲がる(コアンダ効果)と、紙コップの表面では圧力が下がります。
…どうですか?うまくできましたか?
★解説
2つの紙コップの中央(底をはり合せた辺り)の下部を、ストローでななめ上からふき、カップの転がりに合わせてストローも平行して手前に移動させていくと、紙コップがついてくるように手前に転がってきますよ。
どういうことでしょうか?図で説明します。
(※参考文献:「流れのふしぎ 遊んでわかる流体力学のABC」 講談社 2004、2012 編者 日本機械学会 著者 石綿良三・根本光正)
ショーの中で紹介できた流れの世界はほんの一部です。流れの研究はたくさんの分野と関係していて、様々な技術開発に活かされています。
興味を持って見てみると、今まで意識していなかった目の前の現象が面白く見えてきますよ!
サイエンスチーム 矢野