2016年4月10日(日)に「チジ木をつくろう!」を開催しました。
「チジ木」は「地磁気」と「樹木」を足した造語で、
美術家 赤松音呂さんの作品です。
オブジェに巻いたコイルに電気を流すと、
地磁気の関係でゆっくり回転します。
こんな作品です。
はじめにチジ木についてや
インスタレーションという美術の表現方法について
どんなものかお話しを聞きます。
赤松さんの作品は素材は「木」だったのですが、
今回はいろいろな素材を用意したので「木」ではないのですが、
「地磁気で動くオブジェ」をつくりました。
みんな思い思いにオブジェをつくります。
できたオブジェに導線をぐるぐる巻きます。
その巻き数なんと・・・・
!!!! 200回 !!!!
これが、結構大変でみんな苦戦していました。
完成したら、導線にコネクターをはんだ付けしてもらい、
各自、コイルに電気を流します。
ゆっくり、回りはじめます。
じ~~~っと観察していると、いろいろな事に気付きます。
電気を流し続けると、止ってしまいました。
そうしたら、逆向きにコネクターを繋いだり、
電気を流したり、流さなかったりしてみたり・・・。
先生は、時々、「北」の方角を気にします。
どうして動くんだろう???
どうして止ってしまうんだろう???
最後に、もう一度「どうしてチジ木が回るのか?」の説明です。
地球は大きな磁石という話は聞いたことがありますか?
方位磁針が北を指すのも地球が磁石だからです。
地球が持つ磁性のことを地磁気と言います。
コイルに電気を流すと磁力が発生します。
電気の流れる向きによって、どっちがSでどっちがNになるのか決まっています。
チジ木に電気を流すとコイルに磁場がうまれ、地磁気に反応するので、
オブジェがまわっていたのです。
電気を流し続けると止ってしまうのは、
北の方角にしっかり向いてしまうと、安定して止まってしまったんですね。
なので、このオブジェの動きをみることで、
地球を感じることができるのです!!
地球に住んでるけど、あまり地球を感じることはないので、
楽しい体験でした。