東京大学付属生態調和農学機構(旧東大農場)の圃場での大豆栽培を通して、東大生態調和農学機構が目指す「生態調和型農業」「多様な市民が参加するまちづくり」について共に考えていく農作業体験プログラム、「旧東大農場で農作業体験!農と食の体験塾」。
6月半ばの種まきに続く農作業体験の第二回が7月1日に行われました。
天候の都合で作業日が延期になっていたので、その間にまいた種は芽を出し、ずいぶんと育っていました。
今回の作業は、鳥よけにかけていた「ネット外し」と、「間引き」「除草」の3つ。
曇り空とはいえ、湿度が高くて風も吹かない暑いなか、約20名のメンバーで取り組みます。
まずは「ネット外し」
畑にかけたネットを畑を挟んで向かい合って持ち、片側から畝をまたいでちょっとずつ反対側まで歩きつつネットをまとめていきます。
人数が多かったのでスムーズに作業が進みましたが、これを少人数でやるかと思うと一仕事です。
片側に寄せたネットは次のシーズンでの使いやすさも考えながら、しばって丸めます。
次は「間引き」
本当は本葉が開いてすぐくらいの時期にすべきところを、1週間ほど遅れての作業です。
種まきのときに1つの穴に2つの種をまいていきましたが、芽の出た苗のうち、勢いがよく葉が食べられていない方だけを残し、もう一方は地面すれすれの位置でハサミで切ります。
せっかく育ち始めた苗なので、みなさん心を鬼にして切っていました。
芽ぶかなかった種もあったので、その場所には間引く方の苗を切らずに抜いて移植します。
根っこは傷つけないように、穴はまっすぐ掘って苗は垂直に植えるように、品種が混ざらないよう畝を変えないように、と植えかえの注意を守って慎重に作業を進めます。
最後に「除草」をしました。
大豆の苗の近くに生えてきた雑草を、畝の両脇の土を崩して畝に埋めていきます。
この時も、草を埋めるのに夢中になると苗ギリギリまでクワを入れてしまいがちなので、「根っこは傷つけないように!」と声をかけながら作業しました。
最後に苗と苗の間の雑草も、土をかえして埋めていきます。
次は約10日後に除草と追肥(肥料の追加)をする予定です。
ちなみに今回の作業日は、農場博物館とハス園の公開日だったため、大勢の方が農場に見学にいらっしゃっていました。
汗をいっぱい書いた作業の後、ハス園に咲いたハスの花の香りと姿に癒されたメンバーも多かったようです。
自然チーム H