秋になり、実りの季節を迎えました。
この季節、木の実のように目立ちませんが、草も実=タネをつけています。
気が付かないうちに服にタネがくっついていた、なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか。
今回は科学館でよく見られる「くっつくタネ」を紹介します。
科学館で一番よく見かけるくっつくタネはコセンダングサです。夏から秋にかけて黄色い花が咲くキク科の植物です。
花を拡大すとたくさんの小さな花が集まっています。そしてタネは熟すと丸く広がります。
満開の花 熟したタネ
このタネの先をよく見ると・・・先端にトゲがたくさんあります!
このトゲが動物や人間の衣服にくっついていろいろな場所に運ばれていきます。
他にも科学館に生えている「トゲでくっつくタネ」にはイノコヅチやミズヒキなどがあります。
トゲでくっつく以外にも、ネバネバの粘液でくっつくタネもあります。
よく見かけるのはオオバコです。タネがぬれると表面がネバネバしてくっつきます。
オオバコ全身 黒いのがタネ
道端によく生えているのは踏まれたときに足の裏にくっついて運ばれていくからです。
他にも粘液でくっつくタネにチヂミザサがあります。
チヂミザサ全身 チヂミザサのタネ
今回は科学館でよく見られる「くっつくタネ」を紹介しましたが、くっつくタネは他にもたくさんあります。
ぜひどんなタネがあるか調べて、実際にくっつけてみてください。
自然チーム K