科学館の庭の雑木林リニューアルをに伴い、本年度は雑木林再生エリアの昆虫調査をすることとなりました。
現在の草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごと、計4回調べていきます。
今回は4回目、今年度最後となる冬の昆虫調査を12月25日に行いました。
前日に雨が降りましたが、当日はよく晴れて日なたでは日差しのぬくもりを感じられる日で、成虫で越冬するアリやクビキリギスなどがつかの間の暖かさで姿を見せていました。
昆虫は成虫で冬を越すものだけでなく、卵や幼虫・さなぎで冬を越すものと、種類によって様々です。
ひっくり返した石の下には成虫で冬を越すツマグロオオヨコバイが、木の皮をめくるとその下にテントウムシの仲間やゾウムシの仲間がじっとしているのを見つけました。また、葉っぱの裏のガの幼虫や、カマキリの卵も見つかりました。
写真上段 左:クビキリギス 右:ツマグロオオヨコバイ
写真中段 左:テントウムシの仲間 右:ヒレルクチブトゾウムシ
写真下段 左:ガの幼虫 右:カマキリの卵
寒くて生きものの気配を感じにくい季節ですが、探してみると意外といろいろなところに隠れているものが見つかります。
ぜひ冬の昆虫探しにチャレンジしてみてください。
インタープリターチーム K