ロクトリポート

ロクトの庭だより ~目立たない樹木の花~

春に咲く木の花といえばサクラが目立ちますが、“よく見ると咲いている花”も意外とあります。
今回は、目立たないけれど今まさに咲いている、科学館の樹木の花を紹介します。

まずはコナラ。どんぐりのなる木です。よく見ると葉の他に何かがぶら下がっています。
このぶら下がっているものが花(雄花)なんです。

コナラの花には花粉を作る雄花と、どんぐりになる雌花があります。

写真下が雌花のアップ。3つに分かれているところがどんぐりの先っぽになるところです。

写真下が雄花のアップ。

次はイヌシデ。
館の駐車場に落ちているイモムシのようなもの。実はこれがイヌシデの花(雄花)なんです。

駐車場脇にあるビオトープ池の後ろに立っている木がイヌシデです(写真)。よく見るとたくさん何かがぶら下がっています。それが花(雄花)です。雌花もありますが、こちらは目立ちません。

最後にエノキ。こちらも駐車場の脇に生えています。やはり目立ちませんが花が咲いています。

エノキの花は少し変わっていて、雄しべと雌しべがある両性花と雄しべだけの雄花の2種類があります。
写真上が両性花、下が雄花です。

花というと目立つ花びらを持つ花を想像しがちですが、目立たないひっそりと咲く花もあります。来館した際はぜひ目立たない花にも注目してみてください。

インタープリターチーム K