「食と農の体験会【東久留米編】~癒しの花の農園ツアーと柳久保小麦のお話~」
連日雨で心配していましたが、曇り空の下でかけることができました。
暑くもなく寒くもなく、良い気候に恵まれました!
科学館を出発後、小沢農園さんの作業中のトウモロコシや枝豆の畑を横にみながら徒歩で移動。小沢さんから、育てている野菜や、出荷先などをお話いただいたあと、畑の中に入ってビニールハウスなどを見学させてもらいました。
一歩踏み入れると想像以上に広く、外からは分からない農地の空気を感じます。
朝採っておいてくださったトマトを1人一つずつ直接受け取って皆嬉しそう。
道路を渡ってすぐの秋田緑花農園へ。
見学をする前にトマトを井戸水で冷やします。
井戸のポンプをさわるのも物珍しく、皆さん張り切っていました。
ハウスの中では園主の秋田さんから食虫植物のしくみの説明や、寄せ植えの見本の紹介をしていただきました。
ゼラニウムやナツメグの葉を触って香りを確かめたり、気に入った花の写真を撮ったり、思い思いに見学。
その後、農地を開放したガーデン「タネニハ」で冷やしておいたトマトを味わい、のんびりと良い時間となりました。
タネニハではひまわりが見ごろでした。
秋田さんから「コレオプシス」の切り花をいただいて、科学館に戻ります。
後半は「柳久保小麦の会」会長のお話。
柳久保小麦と普通の小麦の違いを実物で見せていただきました。背の高い方が柳久保小麦。昔は屋根材に使われるなど重宝されたそうですが、倒れやすいので栽培の難しさもあるのだとか。
柳久保小麦は現在の東久留米市柳窪で奥住又右衛門さんが旅先から持ち帰った穂から広まったもの。戦時中に生産が途絶えて”幻の小麦”となりましたが、昭和の終わり、四代目にあたる奥住和夫氏が農水省生物資源研究所のジーンバンクに保存されていたから栽培を復活し、現在市内の18件の農家が「柳久保小麦の会」として栽培やレシピ開発、販売等に取り組んでいます。
貴重なお話に、大人の皆さんは熱心にメモメモ…
今回、お話のお供にパンとジャムもご用意いただきました。
パンは東久留米の「プチ・フール」さんが、柳久保小麦で作ったクロワッサンと、秋田さんの畑でとれた農林61号という小麦を使ったバゲットを焼いてくださいました。
ジャムは「東京ジャム」さんによるフルーツジャム5種。
この果物たちも東久留米でつくられているんです。すごい!
ジャムなどの販売をしている「MIDORIYA」からスタッフさんも駆けつけ、ジャムをサーブしてくださいました。5種類もあると、どれにしようか迷ってしまいます。
このほか、お土産に柳久保小麦のクッキーもあり、頭もお腹も大満足のツアーとなりました。
終了後にはちょっとした大人のサロンみたいになってましたね。
ご協力いただいた皆様、参加してくださった皆様、ありがとうございました!