ロクトリポート

ロクトの庭だより ~春の芽生え シダ編~

春の芽生えシリーズ、今回はシダ植物の仲間を紹介します。

館庭の雑木林の一角にロープで囲った場所があり、そこにヤマドリゼンマイと思われるシダ植物が生えていました。

写真は最初に生えてくる胞子葉という葉です。

50cmぐらい伸びてから徐々に葉が開いてきました。胞子嚢という胞子が入っている粒が葉全体をおおっていて、はじめは緑色をしていますが、胞子を飛ばしたあとは茶色くなります。

その部分をアップにしました。真ん中の写真はまだ胞子を飛ばしていない状態。胞子嚢には緑色の胞子が詰まっています。右側は胞子を飛ばしたものも混ざっています。茶色い部分を見ると、胞子を飛ばし終わった胞子嚢は袋が破れていいることがわかります。

そして胞子葉のあと生えてくるのが、栄養葉です。こちらは胞子嚢はなく、光合成をするための葉です。胞子葉とは葉が開いていく様子も違います。右側の写真の矢印で示した部分が栄養葉です。

現在は栄養葉も開いてきました。高さは80cmぐらいに大きくなっています。この後栄養葉はもっと茂りますが、胞子葉は先に枯れてしまいます。

シダ植物には、胞子嚢が葉の裏についているものもや、大小いろいろな種類があります。ツクシもシダ植物の仲間です。探すと意外と身近にあるシダ植物、ぜひ注目してみてください。

インタープリターチーム K