ロクトリポート

女王アリ 飼育観察日記 ~46~

みなさま、ご無沙汰しております。
約3か月ぶりの女王アリ飼育観察日記です。

細々とやっているブログですが、最近「女王アリのブログを見ています!」と声をかけて下さる来館者の方がいらっしゃり、嬉しい限りです。中には、「私も飼っています!」とこのブログを見て飼い始められた方もいらっしゃるようで、この調子でアリの飼育仲間が増えて、いつかアリの飼育情報交換会ができたらいいなと思っていたりしています。

声をかけて下さった方々から、いくつか質問を頂きました。
他にも、同じ質問や悩みがある方もいらっしゃるかもと思いましたので、(参考になるかわかりませんが)私たちが育てている方法を紹介します。

①飼育ケース
プラスチック製の容器を使っています。
今年はちょっとおしゃれに透明な四角い容器にしましたが、昨年は百均で買ったタッパーなどを使っていました。フタがきっちり閉まるものがいいと思います。

飼い始めは一匹の女王アリからスタートしました。
違う巣のアリは、基本的には一緒に入れていません 。女王アリを複数匹手に入ったときは、飼育ケースを一匹ずつで分けました。

女王アリが卵を産んで家族が増えてきたら、部屋を増やしていきました。集団が大きくなると、飼育部屋やゴミ部屋など目的によって使い分けをするようです。
今のところ、科学館で飼育している女王アリは、1集団に対して3部屋ずつ、使っています。

②水分補給
水分は絶対に必要なのですが、同時にこれは日々カビとの戦いです。
2日に一回ほど、各部屋に水分補給をしています。カビが生えてもすぐ取り換えられるように、飼育ケースにティッシュペーパーを敷いて、そこに水を数滴足しています。
水が多すぎるとカビが生えてしまったり、アリがその水に溺れて死んでしてしまうため、水の加減に注意しながら、適宜補給しています。

③エサ
基本的に、今はハチミツとカマキリの幼虫(死骸)を与えています。
時々、市販のアリのサプリというおしゃれアイテムを投入することもありますがごくまれです。

昨年は、ハチミツや砂糖水、にぼしなどを与えていました。
タンパク質を取らせるためのにぼしだったのですが、あまり食べた形跡がなく、どうやって与えたらいいか悩んでいるうちに、次第にアリは弱っていき、集団はどんどん小さくなり、いつしか全滅してしまいました。

今年、たまたまカマキリの卵の観察をしていたスタッフがいたので、そこから孵って死んでしまった幼虫をもらって与えてみたところ、アリとの相性が良かったようで、今のところ順調に育ち、集団もどんどん大きくなっていっています。
やはり、タンパク質は重要なのかな!?と考えています。

④アリの体にさわらない!
お世話しているときに、最も注意していることです。
アリの体に触るとアリが死んでしまうという情報を見て以来、アリの命を守るため、絶対に直接触らないようにしています。
これは、女王アリを捕まえる時も同じです。

私たちもアリの飼育は何回か(何年か)試みて、やっと最近、安定的に飼えるようになってきました。(まだ、油断はできませんが…)

アリの飼育に関してはまったくの素人なので、まだ何が正解かわかっていません。アリのエサならこれがおすすめ!等々、情報がありましたら、ぜひ教えて下さい!