みなさんこんにちは!
現在、多摩六都科学館では夏の特別企画展「貝の世界」を開催しています。
今回は、私が心を鷲掴みにされた「タカラガイ」についてご紹介したいと思います。
タカラガイは巻貝の仲間で、海にすんでいます。殻に光沢があることが特徴です。
びっくりするくらい光り輝いていますね。
なにか特別な薬を使って磨いたんじゃ…?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、実はこれは天然の輝きなのです!
普通の貝は貝殻で身を守っていますが、タカラガイの場合は自分の身で貝殻を守る性質があります。
貝殻から中身が出てきて、貝殻をすっぽりと覆ってしまいます。
↑普段の様子
↑中身を出している様子
この行動は、貝殻を守るために行います。貝殻に他の生物がくっついて養分を取られたり、苔がついたりしないように自分で守っているのです。ただ、食べられそうになったり、びっくりした時は貝殻の中に身を隠します。
夏の特別企画「貝の世界」の会場では、実際に生きているタカラガイを見ることができます。
生体展示されているタカラガイはハナビラダカラという種類です。
ツヤツヤの貝殻を自慢するように見せてくれている子もいれば、中身を出して貝殻を包み込んでいる様子を見せてくれている子もいます。
また、水槽に張り付いて顔を見せてくれている子もいます。
運が良ければタカラガイの目や口も見ることができるかも知れません。とても愛らしい顔をしているので、ぜひ観察してみてください!
そんなタカラガイですが、約3600年も前の中国では、貨幣として使用されていました。
お金を連想させる「通貨」「買う」という漢字には、どれも『貝』という漢字が使われています。「貝」という漢字自体も、タカラガイからつくられたと言われています。このことから、タカラガイは人の暮らしとも深く関係していたことがわかりますね。
ここまで、タカラガイについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
私は、タカラガイの貝殻がツヤツヤな理由を聞いたあと、実際に生きているタカラガイの顔を見て心を鷲掴みにされました。
夏の特別企画展「貝の世界」では、他にもたくさんの貝が展示されています。海、川、野山に住んでいる貝はもちろん、貝の仲間だとは思えないような、水族館でお馴染みのあの子もいます。その正体は、ぜひ企画展に来て確認してみてください!
会場にいるオレンジ色の上着を着ているスタッフに聞いてみると、貝に関するもっと詳しい説明を聞くことができます。
新しい発見がたくさんできる企画展、『貝の世界』に是非お越しください!
学習院大学インターン 長尾