ロクトリポート

農と食の体験塾 大豆編2022【早生の大豆と中生・晩生の枝豆の収穫】

農と食の体験塾 大豆編2022では、9月の初旬に枝豆の収穫をし、月末の9月27日に今度は初めての大豆の収穫をしました。(レポートが大変遅れて失礼いたしました)

前回も初めての収穫!とタイトルを付けましたが、こちらは「枝豆」の収穫。同じダイズという作物ですが、豆が熟しきらない若い状態で食べるのが「枝豆」で、熟して固い豆になったのが「大豆」なので、今回も大豆としては初めてなのです。

9月の始めには全体が青々としていた畑が、少し茶色に変わってきました。

近くに寄ってみると、ダイズの莢が茶色くなっていました。固い豆=種ができたのです。

よく見ると既に乾燥して莢が開き、中の豆が飛び出してしまっているものも結構ありました。ちょっとでも収量が多くなるよう、大豆がこぼれ落ちないように丁寧な作業を心がけました。

収穫は枝豆と同じく、株ごと引き抜いて余分な根っこを切り、莢がついた枝はメッシュ状の青い収穫袋の中に入れました。せっかく収穫した大豆の品種が混ざらないよう、品種名の札を確認しながら作業を進めました。大豆はこの袋に入れたまま風を通して乾燥させ、脱穀の時を待ちます。

大豆は早生の3品種(東京八重成、比丘尼、小笠原在来)を収穫しましたが、隣の畝には中生と晩生の枝豆がまだ残っていて、こちらもちょうど食べごろになった品種の枝豆を引き続き収穫しました。

ふつうのダイズは写真のような位置に莢ができますが、今回育てている在来種の錫杖豆(しゃくじょうまめ)はちょっと違います。


何本かが合体したような帯状の茎を持ち、その先端に莢が集まってついています。修験者などが持つ錫杖という杖に形が似ているためこのような名前がついていますが、塾生は年度初めの大豆図鑑のときに聞いた話がここにきてやっと実物につながりました。


前回は1人あたり3~4個の莢しか行き渡りませんでしたが、今回は1人あたり好きな株を2つ抜いてよし!となったので、塾生は豊作の枝豆に大喜び。その場で枝から莢を外して持ち帰りました。

収穫後の畑です。畝3本分の株が無くなっただけで随分すっきりとしてしまいました。
次は中生・晩生が熟する10月後半に収穫をします。