科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。
今回は通算26回目、夏の昆虫調査を8月24日に行いました。
当初は22日に実施予定でしたが、その日の科学館周辺は激しい雨が降ったりやんだりしていたため延期しました。24日は晴れて雨は降らなかったものの、とても蒸し暑い日でした。よく見られたのはハチの仲間、チョウ、カメムシの仲間、バッタなどです。
下の写真はキマダラカメムシ。今の時期は幼虫と成虫を両方見ることができます。
こちらはセミ2種類。アブラゼミは翅に色がありますが、ミンミンゼミの翅は透明です。
下の写真はコナラの木にとまっていたクチバスズメ。2匹いたので上がメス、下がオスと思われます。木にとまると体の模様が枯れ葉に擬態していることがよくわかります。
昆虫の活動は寒い冬より暑い夏の方が活発ですが、今年のようにあまりに暑いと活動を控えてしまうので、むしろちょっと涼しい風が吹いている日や雨の降った翌の方が観察がしやすかったりします。
まだしばらく暑い日が続きそうです。昆虫観察をするときは熱中症にくれぐれも気をつけてください。
※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。
インタープリターチーム K