ロクトリポート

2023年夏の特別企画展「魚の口 ~食べるは生きる~」 会場紹介

ただいま開催中の2023年夏の特別企画展「魚の口 ~食べるは生きる~」の会場をご紹介します。

※企画展の概要(日時や場所など)はコチラ
※企画展の詳細は(開場マップや関連イベント)コチラ

会場に入ってすぐにコイがお出迎え。
コイの顎(あご)には歯がないので、口をよく見ても歯を見つけることはできません。コイの歯は喉にあり、この歯の事を咽頭歯(いんとうし)といいます。

【プランクトンを食べる魚のコーナー】マイワシとジンベエザメの口の紹介をしています。
口があいているマイワシの剥製(はくせい)は今回の為に市川陽一さんにつくって頂きました。市川陽一さんは魚の剥製をつくる方で、展示室4「自然の部屋」に展示している魚の剥製の制作者です。マイワシは皮が薄いため剥製をつくること自体とても難しいのですが、今回のテーマ「食べる」に合わせて口をあけた状態でつくって頂きました。つくるのはとても大変だったと言っていました。
マイワシもジンベエザメも一度にたくさんのプランクトンを食べるために鰓(えら)には工夫があります。どちらも本物の鰓の標本を展示しているので観察してください。
KeiCraftさんの作品、紙でできた「1000匹以上のマイワシの群れ」と「2m超えのジンベエザメ」も必見です!

【肉食の魚のコーナー】小さい子がおびえるほどの迫力があるホホジロザメの頭部模型も市川陽一さんが制作したものです。歯は本物からかたどりしたレプリカの為、とてもリアルです!
壁にかけられた本物のサメの歯にも注目してください。鋭くとがった刺す歯、ナイフのように切れ味するどいギザギザの歯。サメによってもカタチが違います。

【藻食の魚のコーナー】となりの肉食の魚の歯に比べるとアユの歯はとてもかわいいです。アユは石についた藻を食べるので削り取れるように櫛(くし)のようなカタチになっています。黄色い魚のヒフキアイゴの口もとても小さくかわいいですが、歯は海藻を噛みきるためにトゲトゲしたカタチをしています。

【手作り頭骨標本コーナー】スタッフが作った頭骨標本です。(※マダイのみプロがつくりました。)ていねいに皮と身を取りのぞき乾燥させました。魚屋さんで買ってきたお魚なので、みなさんも食べたことがある魚もいるかもしれません。キャプションのイラストにも注目してください!企画展にある解説パネルの魚のイラストは魚が専門の企画展担当者が描いています。鰭(ひれ)のスジやウロコまで細かく描き込まれています。

【会期中に増えている展示】元々は生体展示されていたお魚ですが、亡くなってしまった個体を骨格標本や剥製にして展示しています。ネコザメの剥製は、マイワシ、ホホジロザメの頭部模型と同じく市川陽一さんに超特急で制作して頂きました。カエルアンコウの骨格標本はスタッフが作りました。頭の上には釣り竿の先のルアーのように餌をおびき寄せるための「エスカ」もしっかり残っています。

【会期は9月3日まで!!】会期は9月3日までになります!(※8月28日(月)と9月1日(金)は休館です。)ぜひご来館ください。