科学館の庭の雑木林リニューアルに伴い、2017年から雑木林再生エリアの昆虫調査を始めました。草地の環境から林になっていく過程での昆虫の変化を季節ごとに調べていきます。
今回は通算31回目、秋の昆虫調査を10月24日に行いました。
前日は雨が降った時間もありましたが、当日は晴れて、この時期としては気温が高い中での調査となりました。暖かかったこともあり、チョウや甲虫の仲間など多くの昆虫が活動していました。
特にヤマトシジミがたくさん飛んでいました。小さいですが、とてもきれいなチョウです。
下の写真はウラギンシジミ。その名の通り翅の裏側が銀色をしています。表側はオスとメスで色が違い、左の写真のように茶色に白っぽい模様があるのがメス、オスは茶色にオレンジ色の模様があります。成虫で冬を越すので暖かい日は飛んでいる姿を見かけます。
下の写真は近年増えてきている外来種のムネアカオオクロテントウとクズクビボソハムシ。科学館では今回の調査で初めて確認されました。
見慣れた昆虫が減ってきていたり、新顔がでてきたりと、身近な場所でも意識して観察していると意外と変化があります。ぜひ近くの公園や学校など同じ場所を継続して観察してみてください。新発見があるかもしれません。
※昆虫採集は調査の為に行っています。
一般の方による昆虫採集および通路外への立ち入りはご遠慮いただいております。ご了承ください。
アカエグリバという枯れ葉にそっくりなガの仲間がいます。よく見るとあしが見えています。
インタープリターチーム K