暦の上では立冬を過ぎましたが紅葉もこれから見ごろのところもあり、まだ秋の雰囲気が残っています。科学館では秋の花であるコスモスが駐輪場のわきにある西門の横に咲いています。
今回はコスモスの花の特徴を紹介します。
コスモスはタンポポやヒマワリなどと同じキク科の植物。そのため、キク科の特徴であるたくさんの小さな花が集まって1つに見える花を咲かせます。分けて見ると、1枚1枚の花びらそれぞれについている舌状花が8個と、中心部分のたくさんの筒状花(管状花)が集まってできていることがわかります。
上の写真の筒状花は満開の状態ですが、下の写真はまだ咲き始めたばかりの状態です。外側から咲いていくので、中心部分にはつぼみがたくさんあります。咲いたものは黒っぽく見えるおしべから花粉がでています。
そして、おしべの内側からめしべが出てきます。先端が2つに分かれてくるっとなっているのがめしべです。
咲き進んでいくと外側にめしべがでいる花、内側におしべだけの花、中心はつぼみと様々な状態が見られます。
目立つ舌状花に目が行きがちですが、中心部分の筒状花もぜひじっくりと観察してみてください。
インタープリターチーム K