秋は様々な植物が、花だけでなく、実をつける季節です。
よく見かける実の一つに「ドングリ」があります。クリやコナラなどブナの仲間がつける実が「ドングリ」ですが、木の種類によって花が咲いたその年にドングリがなる木（コナラなど）と、花が咲いた次の年にドングリがなる木（マテバシイなど）があります。科学館に生えているドングリがなる木から、今回はクヌギのドングリを紹介します。

クヌギは花が咲いた次の年にドングリがなるタイプです。なので、今なっているドングリは去年の春に花を咲かせたものです。
下の写真は今年の花（雌花）、つまり来年ドングリになる部分が写っています。
どこがドングリになると思いますか？

 

白丸で囲んだところが来年ドングリになる部分です。今の大きさは２ｍｍほど。
これが来年の秋には２ｃｍほどの大きさになります。

地面に落ちているドングリだけでなく、落ちる前の木になっているドングリにも目を向けると新しい発見があるかもしれません。

 

インタープリターチーム　K