ロクトリポート

「大人のためのハーブ講座(春のハーブとドリンク編)」を開催しました

前年春は臨時休館のため中止となった「大人のためのハーブ講座(春のハーブとドリンク編)」。今年は予定どおり開催することができました。

2回連続講座の1日目は多摩六都科学館での講義です。
講師の新倉さんが当日の朝収穫してくださったハーブを各自手に取りながら、それぞれの特徴や用途、相性のよい食材などについてお話を伺いました。またコロナ禍以前のように試食ができないため、焼き菓子やハーブティーのおみやげをカフェ「六都なおきち」が用意しました。

(左)夏に向かうこの時期に収穫できるミント、レモンバーベナ、カモミールの見た目もかわいらしいハーブティー

(右)クリームチーズのスコーンにはルッコラ・セルバチコ。ほんのりとゴマのような香りが感じられました

2日目は天気がよく、西東京市のニイクラファームで収穫を行うことができました。
田無駅からほど近いこのファームで育つハーブはシェフに大変人気が高く、視察を兼ねて収穫にみえているそうです。この日も各地へ発送予定のハーブが所狭しと並んでいました。

(下)背の高いセージ。紫色の小さな花をつけていました

今回取り上げられたものをいくつか紹介します。

(左)レモンバーベナ
さわやかでスッキリとしたレモンの香りは、春夏のこの時期に出る化粧品にもよく使われます。「ハーブティーの女王」と呼ばれており、そのままでも乾燥させてからでもおいしく飲むことができます。「緑茶に数枚加えるだけで、いつもと違った香りが楽しめますよ」(講師の佐藤さん)

(右)カモミール
リンゴに似た甘い香りがする可憐な花々に囲まれていると、まさに夢心地です。抗菌作用が高いと言われるカモミール。寒暖の差が大きく咳が続いていたのでミルクティーにし蜂蜜を加えていただくと、喉の痛みが和らぎました。

ほかには珍しいベルガモットオレンジミントなども、初夏の強い日差しのもと青々と茂っていました。家でミントを育てている方もいらっしゃいましたが、比較するとニイクラファームのミントの葉は肉厚で色が濃く、とても力強く育っています。

ハーブのことを知り、実際に手に取って香りを感じ、味わうことができた連続講座でした。
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今回参加された方からのコメントで「(ハーブを活用するには)もう少しアイデアがほしい」とありましたので、スタッフが作った一品をご紹介します。

(左)ディルはこってりとしたチーズや魚と相性よし。酸味のあるドイツパン、そしてチーズといっしょに

(右)シチューにもディル。緑の色味が加わって、より食欲をそそります

画像はありませんが、そのまま味わうとのど飴のような清涼感があるセージ。その青い小さな花を混ぜ込んだチーズオムレツは好評でした。
特別な一品を作る必要はないので、ぜひ普段の食卓に気軽にハーブを加えてみてください。