ロクトリポート

農と食の体験塾2018「大豆編」第6回レポート

2018.10.08 18:05:39

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
今回は、まず東大生態調和農学機構の深野祐也助教から植物の栽培化についての講義を受け、その後圃場に出て除草と追肥の作業をしました。

深野先生の専門は生態学・進化生物学で、生態調和農学機構のフィールドでは雑草や作物に関する研究をされています。私たちが当たり前のように選んで買っている「野菜(=作物)」が、そもそもの「野生の植物」からどのように栽培品種になっていったのかをお話しいただきました。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第6回 講義、除草・追肥作業】
日時 :2018年7月10日 午前9時~11時
場所 :東大生態調和農学機構 講義室・圃場にて
内容 :「栽培化」についての講義、除草・追肥作業
講師 :深野先生、手島先生(東大生態調和機構)
参加者:約25名

◇大豆は前回作業から1週間経過して高さ5センチ程成長したでしょうか。水平方向にも成長しているのか、予想より上には伸びていない印象です。
1苗の様子
涼しい室内での講義を1時間ほど受けた後に、炎天下の圃場での農作業は一時間ほどで終了です。

◆「栽培化」についての講義(深野先生)
人類の歴史をさかのぼる壮大な内容でした。また配布資料と共に「動物界での家畜化」と対比しながらの大変解りやすい説明でした。
以下、特に心に残った点を私なりに記してみます。

・「栽培化」は“人為選択による進化”の過程で性質の異なる多様な品種を生み出したこと。
 『人間が生まれるまで、(今食べられている)野菜はこの世に存在しなかった!』
・地域に合った在来品種が生まれ、地域毎の食文化も育んだのに、生産性重視の影響で国の奨励品種が
 増え、多様性が減少していること。
・“多様性”はリスクヘッジでもあり、将来につながる大事な要素。
・失われつつある品種保護のためのジーンバンクが存在し種子配布も行われていること。
 (まだまだ書ききれませんが、ここまでです。)

・子供達がこんな先生の授業を受けられたら、どんなにか良いだろうなぁと感じ、聴き入った講義でした。
深野先生講義


◆除草作業
・畝間に生えた雑草(アオゲイトウが目立ちます。)を半月形の鎌(ホー)で掻きとり、撤去します。

2土寄せ
畝上の株間の雑草は手で根っ子から抜き取ります。ホーを持った塾生が畝間毎に横一列に並んで一斉にスタート。

・予想よりも雑草は少なかったし、大勢での作業なので小一時間で終了です。


◆追肥作業
あまりの暑さのためか、すっかり忘れてやり損ねるところでした。
3肥料をまく

・畝間に土の上からパラパラと適量播いていきます。
・「野菜名人A」の商標で写真の通りの要素バランスです。
4肥料の袋


◇次回:2週後の7/24に日程を変更して除草作業の予定です。

農と食の体験塾2018「大豆編」第5回レポート

2018.10.08 15:23:21

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
種まきから約3週間経って苗も育ってきたので、防鳥ネットを外し、間引きを行いました。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第5回 防鳥ネット外し、間引き、除草作業】
日時 :2018年7月3日 午前9時~12時
場所 :東大生態調和農学機構 圃場にて
内容 :防鳥ネット外し、間引き、除草作業
講師 :手島さん(東大生態調和農学機構) 他
参加者:約18名

◆前回から1週間経過して高さ10センチ程成長したでしょうか。梅雨明け後初めての畑作業で猛暑です。
  事務局で日除けのタープテントを準備してくれました。感謝です。
圃場

◆ネット外し
・参加者ほぼ全員が等間隔で東西一列になって畝と畝の間の畦を北方向に進みながら幅20mのネットをジャバラ状にたたんでいきます。大勢での歩調を合わせた共同作業が功を収めました。
ネット回収
次に使う人達の為に丁寧にたたむ事が重要です。

・ネットを浮かせていたグラスロッドも全て抜きました。
・12種の大豆を植えるのに区画を間違えないようにとピンク色のビニール紐を目印に張ったのですが、これを撤去する際に葉や茎に絡まって一苦労でした。紐の材質や紐を外す時期は次回への課題です。


◆間引き
・1株に3粒植えでしたが、多くは2粒が芽吹き成長しています。
 元気な方を残してもう一方を茎の根本からハサミで切って間引きます。
 気の毒なようですが、残った方がより成長するための策だそうです。

間引き作業が進むと、畝上の株が多少ウネリながらもそこそこ綺麗に列を為して見えてきます。
風に揺れるまだ見ぬ大豆たちを見ていると幸せな気持ちになります。


◆除草
大豆に混じって雑草たちは酷暑でも元気です。

草むしり
・畝上の雑草は手で根を含めて抜いていきます。
・畦の雑草は鍬で取り除く草掻き作業です。

木陰で休憩中
「やっぱり木陰は涼しい」の図

暑の中、皆さんお疲れ様でした。
次回7/10は除草作業と講義です。/雨天決行です。

農と食の体験塾2018「大豆編」第4回レポート

2018.09.05 13:39:08

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
今回のメインは東大生態調和農学機構の技官の手島さんによる農薬や肥料についての講義。その前に圃場に行って、6月14日の種まきから約2週間経った大豆の生育状況の確認をしました。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第4回 畝立て、播種、網かけ】
日時 :2018年6月26日 午前9時~11時
場所 :東大生態調和農学機構 学生宿舎にて
内容 :生育状況観察、「農薬と害虫防除」についての講義等
講師 :手島英敏さん(東大生態調和農学機構)
参加者:約20名

◇実習:生育状況観察

・播種後12日を経過し双葉が地面から15㎝程の高さまで成長していました。一ヵ所3粒播きでしたが、2本芽吹いている処が多かったように感じました。(成長が良い方を残して間引き作業を後に行うとの事でした。)大豆の芽

・防鳥網を潜って鳥が侵入したようですが、手島さんが排除したとの報告がありました。(日々、状況を視てくれる人の助けがあって今日の芽吹きを迎えられたのだと感謝です。)
・双葉だけ見ても品種の違いは解り難いですが、茎の色の違い(紫や白⇒咲く花の色に近いとの事です。)に既に特徴が現れていると教わりました。

手島さん説明

◇講義:農薬と害虫防除について
冒頭に、まず大豆の概要説明。

・日本へは縄文時代に伝来し、稲よりも早いとの事でビックリです。
・作付面積当たりの収穫量は、北海道の方がその他地域よりも6割程多く、虫による害が少ないのが主因との話にはうなづけました。

農薬に関する講義は、かなり専門的でかつ日本の法的事情や実態についても説明いただきました。

・現代では、農家の方々の作業負担軽減のために農薬は必要なものであり、「無農薬」の言葉が意味を取り違えて一人歩きしている現状が少しは理解できました。
・家庭菜園等で使われる農薬や用法とは、格段の違いがあると感じました。
・ピンポイントで除草をする能力のある農薬が有ることや、農薬のローテション散布の必要性等の解説は大変興味深かったです。


◇昨年の大豆の食味アンケート結果の報告

・煮豆の総合評価では「みすず」が一番人気も、二三番手の育成品種「エンレイ」「タチナガハ」もあなどれず。豆腐でも「みすず」一番、二番手には青大豆「小笠原在来」が善戦。食味人気は糖度とは必ずしも一致せず。去年の大豆食味

◇塾生で菓子工房「KIQCHI」のキクチさんからは大豆が主題の試作クッキーの差入れがありました。ごちそうさまでした。

※ 害虫のカメムシを潰すと手島さんが嫌がるほど臭いのか。一度は試してみようかな?

◆次回7/2は、有志によるネット外しと除草作業の予定です。



パブリックリレーションズグループ H

農と食の体験塾2018「大豆編」第3回レポート

2018.09.01 11:02:20

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
5月末に開校式、6月初旬に大豆図鑑作りとこれから大豆と向き合うための“予習”を終えて、6月中旬になっていよいよ圃場(畑)での作業をスタートしました。

今年度は、東京在来種を中心とした大豆の栽培に加え、プロジェクトにも関わってくださっている東大生態調和農学機構の深野先生の研究との連携も計画されています。
大豆は根粒菌という土壌生物(バクテリアの一種)と共生することで、大気中の窒素を養分として取り込むという特性があるので、やせた土地でも育つことができ、大豆を作った後の畑の状態も良くなることが分かっています。農と食の体験塾では多品種の大豆を育てるので、大豆収穫後の畑に今度は麦を播いてその育ち具合を見て、どの品種の大豆が畑の土をよりよくする効果が高いかを調べる、という取り組みをすることになりました。そのため、去年までは一列一列、畝ごとに大豆の品種を変えていましたが、今年は畑をマス目に区切って、ブロックごとに品種を変えて種まきすることになりました。

以下、記録係の嶋川さんの種まきレポートです。


【第三回 畝立て、播種、網かけ】
日時 :2018年6月14日 午前9時~12時(6/12順延)
場所 :東大生態調和農学機構内 「圃場」
内容 :耕地整備畝立て、播種(播種・覆土・鎮圧)、防鳥網掛け
参加者:約20名

◇耕地整備畝立て
20m角程の耕地に南北方向の畝を65㎝間隔にて畝立てし、全体を(南北)4x(東西)3=12区画に分ける作業。

・畝立ての基準線は南北端に立てた支柱間に沿って麻縄を耕地の土に擦り付ける手法を採りましたが、痕跡が浅く初心者には見極めにくかったようです。

実行委員の若尾さんが足跡での点線引き作業を実演するも、麻縄作業にて初志貫徹(?)です。やっぱり難かったですね?
1畝立て線引き

・羽生さんから鍬の手ほどきを受けたあと、西南端から皆で畝立て開始です。

初心者の立てた畝が真っ直ぐに成らずにウネウネ(?)となり、経験者と講師の方々に補正してもらい何とか恰好がつきました。

・1区画は8畝x4m=32m畝となる勘定です。
2畝立て羽生さん指導

◇播種(播種・覆土・鎮圧)
耕地区画毎に12品種を播きます。(東京大豆以外は前回作成した大豆図鑑の中にある品種です。)
畝上の株間隔は30センチ(3粒/ヶ所)とし、大豆の土被りは人差し指爪の深さ程度(1.5センチ程)との指導です。

・1区画に播いた大豆は320粒程度という事になります。
・今後の降雨情報から大豆の土被りを決めたとの事です。スゴイですね。

暑さと雨が続くときには、土被りが深いと芽吹かずに土中で腐ってしまうんだそうです。 (手島さんからの説明)
3播種用大豆4播種作業

◇防鳥網掛け
若芽を鳥から守るために、ネットを掛ける作業です。
今回は新品を使うので、たたんである網を解くのは容易いけれども、次回以降にたたむ作業が大事になるとの説明がありました。

・若芽を傷つけずにネットを空中に浮かせるための支柱(グラスロッド)の配置が結構大事だと思いました。
・参加者皆での一斉のネット掛けは「上手に出来た」と、手島さんからお褒め(?)の言葉をいただきました。
5網かけ


次回は6/26予定、約2週間後だから芽吹いているかな?

 
パブリックリレーションズグループ H



農と食の体験塾2018「大豆編」第1回・2回レポート

2018.07.13 12:38:08

今年で5回目を迎える、「農と食の体験塾 大豆編」。
今年も市民と東京大学生態調和農学機構、多摩六都科学館で実行委員会を立ち上げて企画を練り、公募により集まった26名の参加者を迎えてスタートしました。
昨年度は大豆栽培に加え、研究のための食味試験や大豆料理の実習、有志による味噌作りなど、より発展した活動が展開されたので、今年はリピーターも多く、やる気のみなぎったメンバーが集まりました。

今年度は東京在来種を中心とした大豆の栽培に加え、東大生態調和農学機構で行われている研究との連携(食と農の体験塾の活動が、研究データや実験に使う場となる)も計画されています。

遅ればせながら、開校式と第2回の大豆図鑑作りのレポートをお届けします(今年度は記録係の嶋川さんのレポートをベースにお伝えします)。

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【第一回 開校式】

日時 :2018年5月29日 午前10時~12時
場所 :東大生態調和農学機構 敷地内「学生宿舎」
内容 :概要説明(オリエンテーション)
スケジュール説明、実行委員紹介、趣旨説明、塾生自己紹介等

◇学生宿舎
東大生態調和農学機構敷地内にある 昭和初期に建てられた貴重な文化財。
この建物内の教室にて大豆塾2018のオリエンテーションが行われた。大豆塾の成り立ちと、実行委員の紹介に続いて、大豆塾の詳細なスケジュール、実施内容、機構との連携の説明、諸注意や事務連絡などが行われた。
今年度は機構の2つの研究と連携するということで、手島さんの「(食味試験など)官能データの補強」、深野先生の「ムギにより相性の成長変化を見る大豆品種ごとの根粒菌の土壌組成の研究」2つの研究テーマについて説明を伺った。
最後に参加者同士の自己紹介も行った。

学生宿舎


◇敷地内の圃場の見学
東大の技官の手島さんより、これから大豆畑となる圃場の説明を受ける。参加者は約26名。

圃場見学

次回は、選粒作業体験と大豆図鑑作りに挑戦!


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【第二回 大豆図鑑作り】

日時 :2018年6月5日 午前10時~12時
場所 :多摩六都科学館レクチャールーム
内容 :大豆の選粒、大豆の「種」について講義、大豆図鑑作り
講師 :手島さん(東大生態調和機構)
     原さん(多摩六都科学館)
多摩六都

◇大豆の選粒
一班4人程に分かれてチームごとに豆の良し悪しを見極め、選ぶ「選粒」を実施。私たちのチームは東京在来種「比丘尼びくに」を、他の班では育成種(全国で広く栽培されている品種)の「タチナガハ」の選粒作業を実体験。
選粒
・最初はどれも同じに見えた粒が、次第に皆の目が肥えてきたのか(?)選別が厳しくなる。
・私の班の選粒率は半分位(50%)か?
・機械には出来ない作業だと感じる。(東大生態調和農学機構では手作業選粒との事。)

◇大豆図鑑の作成
16品種の大豆の実物見本と解説を一冊に納めた図鑑を一人一人が作成。
図鑑用大豆パック

・各品種の外見上の特徴と前年の食味投票結果を折り込みながらの解説が楽しかった。
・講師、前年塾生のアドバイスを受けながらの工作。コミュニケーションも深まったかな。
・見本数粒の中でさえ、同品種でも粒の大きさには結構なバラツキがあることを発見する。
・作り終えて、「色柄で区別出来るものもあるが、同色系の品種等を見極めるのは難しそう」との感想もあった。

   大豆図鑑


準備万端!? / 次回は、いよいよ圃場へ!


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パブリックリレーションズグループ H


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