本日6月13日は、時の記念日(6月10日)にちなんで、「時計の分解組立教室」を開催しました。
講師はシチズン時計㈱、シチズン時計マニュファクチャリング㈱の皆さんです。
かなり細かな作業ということで、今日は高校生から大人の方が対象です。
お子さんたちでにぎわっている科学館の中で、
科学学習室は大人たちが静かに集中している(でも盛り上がっている!)、いい空間になりました。
作業の一部をご紹介します。
まずは分解から。
精密ドライバーでねじを外し、中の部品をひとつひとつ外していきます。
講師の舩橋さん。頭に着けているのは「キズミ(傷見)」と呼ばれるルーペです。
外した部品はなくさないよう、トレーに入れておきます。
小さな小さな部品が並びます。
たとえば、これは「つづみ車」という部品です。
この小ささ、伝わりますでしょうか。
先の細いピンセットでつまんで作業するのですが、うっかりすると飛んで行ってしまうので
皆さん苦戦されていました。
「つづみ車」は楽器の「鼓」に形が似ています。
また、「おしどり」という部品はやはり「オシドリ」に似ているところから名づけられたそうです。
部品の名前ひとつとっても意味があって、勉強になります。
分解がおわると、ばらした部品をまた組み立てていきます。
置く場所が合っていても、部品と部品が噛み合っていないと動く時計にはなりません。
モニターの見本を見ながら、シチズンの技術者の皆さんに質問をしながら、ひとつひとつ組んでいきます。
ムーブメントが完成したら、好きな絵を描いて、針をつけます。
針をつけるときは、特殊な「針おさえ」という道具を使います。
針を傷つけないようにピカピカに磨かれた面で、まっすぐおさえます。
失敗すると部品が折れてしまうこともあるということで、緊張する作業です。
完成したら、機械で精度を確認。
シチズンの電波時計で時刻を合わせました。
最後には全員がきちんと動く時計を持ち帰ることが出来ました。
4時間という長丁場でしたが、皆さん、おつかれさまでした!
※明日6/14(日)は「オリジナル腕時計をつくろう」を開催します。
こちらの教室は大変多くのご応募をいただき、抽選となりました。
当日は参加券ご持参の方のみ、ご参加いただけます。
落選の場合、ご連絡は差し上げておりません。あらかじめご了承ください。