旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
レポートが途切れておりましたが、2018年度の様子を知っていただく意味も込めて、昨年度の活動報告を続けます(今回は記録係の丸山さんがお休みだったため、スタッフによるレポートです)。
平成29年10月3日(火)の作業では、主に中生の大豆の収穫をしました。
不作だった去年に比べると大豆の実りがよく、技官の手島さんによると概算で全種あわせて30kgの収量がありそうとのことで、2年続けて参加のリベンジ組は大喜びでした。
収穫したのはエンレイ、タチナガハ、虎大豆、五葉茶豆の4種。前回の収穫はお天気で乾燥した気候でしたが、今回は前日に雨が降り、畑も大豆も濡れた状態だったので、水分が多すぎることによるカビの発生を防ぐために、大豆を引き抜いたら葉をむしり取ってから収穫袋に入れることにしました。
大豆が熟した株を引き抜いて
下処理ができた株は収穫袋へ。詰めすぎると乾かないので、5,6株ずつ根が互い違いになるように、ぎゅうぎゅうにならないように気を付けて袋に入れていきます。
今回使った収穫袋が大型で、その袋にいっぱい詰めると乾燥もしづらいし運ぶ作業も大変だから次は小さめにするといいよというアドバイザーの方のコメントをいただきました。道具選びもいろいろ考える必要があるのですね。
作業用トラックに積んで、乾燥させる温室まで運びます。温室では、大豆の水分で部屋内の湿度が上がってしまうので、窓を開け、扇風機を回して、乾燥しやすい環境を作りました。
今回は収穫袋に余裕があったので、晩生の錫杖豆も熟したものを収穫しました。
葉を取り除くと、帯状になった茎や鈴生りになった大豆など、錫杖豆の特長がよくわかります。
このような形のいい株から種を取って、次につないでいくとのこと。種採りのためには、これが脱穀するときに他の株と混ざらないように注意が必要です。
根を見ると、ところどころにこぶのようなものが。これが細菌が共生している部分。根粒です。
この収穫作業の後、大豆の熟し具合をみながら残りの黒千石、みすず、青梅在来、目黒、錫杖豆の収穫を順次有志で行いました。大豆塾としては、東大生態調和農学機構の安永准教授によるポストハーベストについての講義、大豆を使った調理実習と、初めての取り組みが続きます。
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