ロクトリポート

農と食の体験塾2018「大豆編」第8回レポート

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
8月も後半に入った第8回では、除草・土寄せ作業と大豆の生育状況の観察を行いました。
去年とは違う圃場を使っているため、肥料の効果が予想とは違ったり、前回の作業日より後に通り過ぎて行った大型台風の影響で大豆がダメージを受けていたり、見えない・予測できないものの影響を大きく受ける農業の大変さを感じた回でした。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第8回 除草・土寄せ作業、生育状況観察・解説】
日時 :2018年8月21日 午前9時~10時
場所 :東大生態調和農学機構 圃場にて
内容 :主に除草作業、土寄せ作業、生育状況観察・解説
講師 :手島さん(東大生態調和農学機構) 他
参加者:約20名

◇前回から3週間程経過。背丈はほぼ変わらずに水平方向に成長し、多くの品種がびっしりと実を付けています。台風による強風の影響なのか、横倒しのまま成長した株も散見されます。
1圃場脇

◆除草作業
・畝間がわからないほどに成長して、雑草の生える余地もない無いほどなので、短時間で作業は終了。
2除草作業

◆土寄せ
・根本の土を寄せて直立させようと試みますが、倒れた株のクセはかなり強く土寄せだけでは困難です。(急遽、8/28に有志作業で竹等の補助杭を倒れの著しい株に施す事となりました。)
・ぶり返した暑さの中、1時間弱で作業終了です。

◆生態観察(大豆編)
・他の圃場の大豆と比べ葉や茎の育ち過ぎの感がありました。前作による肥料分が残っており窒素過多が原因では?と、圃場が変わったときは土壌分析と追肥の要否が必要なのではとの意見もありました。

・早生の「東京八重成」は他品種と比べ身長は低いですが、びっしりと実(枝豆)を付けています。
・「比丘尼」は名前の通りに“うぶ毛”が極端に少ない「尼」さんです。(←食べ易いそうです!?)
3枝豆1

東京八重成

4枝豆2
比丘尼(さやにあまり毛が生えていません)

◆生態観察(害虫編)
・“カメムシ”が発生しているようです。茶色のカメムシを私は想像していましたが、体全体が緑色で、葉っぱの中で目立たちません。
手島さんが試しに近くの莢を開いてみると、吸汁されて中に実が有りません。(ヤラレタ!)
5カメムシ1
7食害枝豆

・葉を食べる(?)黄金虫も闊歩しているようです。(どちらの害虫も意外と綺麗です(^_^;)
6マメコガネ

・東大・手島さんが適時、農薬散布をしてくれているのですがなかなか手強いようです。

◇次回:1週後の8/28に有志による土寄せ作業(補助杭設置)の予定です。