冬は多くの木が葉っぱを落とし枝だけになってしまうので、見るべきものが無いように思いますが、冬ならではの観察ポイントがあります。
それは「冬芽」と「葉痕」です。
冬芽は春に芽吹くために冬のうちにできている芽のことです。葉痕は葉っぱが落ちた痕で、養分などを運んでいた管の部分がちょうど顔のように見えます。そのため、葉痕が顔なら冬芽が帽子のように見えてきてちょっと面白いのです。
今回はそんな館庭にある木の「冬芽」と「葉痕」を紹介します。
まずはムラサキシキブ。竹藪の中に生えています。
冬芽はもこもこしたものに覆われています。葉痕は丸顔につぶらな瞳と丸い鼻があるように見えます。
次にアジサイ。休憩室前に生えています。
この冬芽は少しテカテカして固い感じがします。
次はリンゴ。駐車場小屋の横に生えています。
こちらの冬芽はふわふわの毛が生えていて、葉痕はペンギンみたいに見えてきます。
最後にソメイヨシノ。広場に生えています。
冬芽は堅そうな小さな鱗のようなもので覆われています。
今の時期ならではの「冬芽」と「葉痕」、大きさは1cmより小さいものが多いので意識しないとなかなか気がつきにくいものですが、身の回りにある木でぜひ探してみてください。
楽しい見た目のものがいっぱいです!
インタープリターチーム K