春の芽生え特集、今回はムサシアブミの芽生えから花までを紹介します。
ムサシアブミ、耳慣れない方も多いと思います。ミズバショウなどと同じサトイモ科で、主に沿岸地域や林床に生える植物です。
科学館では正門横のハマヒサカキの生垣の根本に、気がついたら生えていました。
地面から突き出ている丸で囲ったところがムサシアブミの芽生えです。写真は3月上旬に撮影しました。左側の一番大きなもので10cmほどです。
そこからどんどん伸びていき、一番大きい左側の株は30cmほどまで大きくなりました。そして徐々に中から葉っぱが出てきます。
葉っぱが開くころ、真ん中から伸びてくるのが花です。
花といっても仏炎苞(ぶつえんほう)というものに包まれており、その中にたくさんの花が集まった肉穂花序(にくすいかじょ)があります。
ムサシアブミは成長によって花の雌雄が変わる不思議な植物です。昨年は雌花を咲かせた株が今年はどちらになるのか、今後の成長に注目です。
インタープリターチーム K