1.多文化共生推進プロジェクトとは
多摩六都科学館では、昨年度より文化庁による地域と共働した博物館創造活動支援事業の助成を受け、博物館を中心とした「多文化共生推進プロジェクト」を実施しています。
本プロジェクトは、地域に共に暮らす外国籍の方や海外にルーツを持つ方々と科学館をつなぐ活動を通じて相互の多様な文化を理解し合い、共に暮らすことのできるまちづくりへの貢献を目指すものです。
昨年度の活動はこちらをどうぞ↓
今年度は、調査、やさしい日本語スタッフ研修、多言語ツールの開発、やさしい日本語によるワークショップの実施、そしてこれから紹介する武蔵野大学とのプロジェクトを計画しています。
2.武蔵野大学×多摩六都科学館多文化共生プロジェクト
本プロジェクトは、武蔵野大学が西東京市に武蔵野キャンパスがあることから、地域連携として企画をはじめました。武蔵野大学にはグローバル学部日本語コミュニケーション学科があります。そこで学ぶ学生の約半数が留学生であることから、彼らの視点を最大限に活かしつつ当館とコラボレーションできる講義を目指しました。最終的に、武蔵野大学の強味を活かし、多文化だけでなく観光学の視点を加えた「当館のプロモーションムービーを作成する」というプログラムを実施することになりました。
しかし、コロナ禍の影響を受け、当館も2月29日から5月末まで臨時休館、そして大学も前期はすべてオンライン授業が確定し、当初の「来館してムービーを作成する」という計画が崩れ去りました。さらに対象となる学生たちは1年生であることから、先生だけでなく仲間と一度も顔を合わせたことがありません。
このような条件下で、協働作業をともなう本プロジェクトを進めるにあたり、大学の先生や映像作家とオンライン会議を重ね、6月4日、ついに講義がスタートしました。
現在、88名の学生たちが、映像作家からの指導を受けつつ、「行ったことのない多摩六都科学館のプロモーションムービーをつくる」という課題に取り組んでいます。
来館できないため、当館の情報は、スタッフによるオンラインを通じたプレゼンテーションと館内からの中継を講義で行いました。あわせて、当館公式WEBサイト、SNS等にアップされている情報を各自で調べてもらいました。
常設展示室をライブ中継で紹介している様子
映像講師によるムービーづくりのレクチャーの様子
まもなく作品が完成します。どのような作品ができますでしょうか?。
作品はこちらのページで紹介したいと考えています。お楽しみに!