ロクトリポート

身近にある数学を感じる

みなさんこんにちは!

今年も暑い日が続いていますね。

 

現在、多摩六都科学館では夏の特別企画展「パズル島へようこそ2021」を開催しています。

 

特別企画展では初級・中級・上級の難易度別になっていますが、

今回は上級の「宝の12面地図」を紹介します。

宝の12面地図

 

このパズルはバラバラになってしまった「12面地図」のピースを正12面体に貼りつけて組み立てるというものです。

同じ色どうしの橋、そして島をつないで一本の線になっていればクリアです!

 

しかし、いきなり正12面体に貼り付けるのが難しい場合は、展開図に当てはめながら考えることもできます。下の写真では男の子が挑戦していますが、大人でも苦戦してしまうほどかなり難易度が高いです。

実際に私も挑戦してみましたが、数分ではクリアできませんでした

男の子がパズルに取り組んでいる様子

 

なんとこのパズルの組み合わせの数は約10京通りもあるのです。これを計算するときに用いる順列や組み合わせについては高校数学で扱った記憶がある方が多いのではないかと思います。

 

今回紹介できなかったパズルについても、背景には数学的な見方・考え方が隠されています。

皆さんもぜひ挑戦しに来てください!

 

 

いきなりですが、下の絵は何の形が集まっていると思いますか?

1

 

分かると少し涼しくなるかもしれません

 

正解は

【ペンギン】です!

みなさん分かりましたか?黒色と青色のペンギンがぎっしりと並んでいます。

 

続いて、次の絵は何の形が集まっていると思いますか?

2

 

何かの花でしょうか。遠目で見ると見えてくるかもしれません

 

正解は

【天使】です!

これは少し難しかったですね。

 

今回紹介した2つの絵は「壁紙群」を用いて描かれています。壁紙群はパターンの対称性に基づく、2次元平面上での繰り返しパターンに関する数学的な分類です。このようなパターンは建築や美術で頻繁に使用され、17種に分類されます。

このように、実は身の回りに美しい数学が隠されています。

 

現在、多摩六都科学館では夏の特別企画展とは別に、展示室12の間のスペースで「美しい数学展」を開催していますので、興味を持った方は是非お越し下さい!

 

 

学習院大学インターン 吉澤