ロクトリポート

2023年 春の特別企画展「昆虫細密画の世界~中西章作品展~」

3月25日(土)から春の特別企画展「昆虫細密画の世界 ~中西章作品展~」がスタートしました!
こちらのページでは、会場の様子をちょこっと紹介します!

中西 章 Akira Nakanishi
1930年和歌山県に生まれる。
1954年現在の武蔵野美術大学油絵科に入学。出版美術の仕事開始のため同学校を3年で中退し図鑑・絵本などの生物(昆虫・植物・哺乳類・恐竜ほか)の原画を制作。1964年理科美術協会会員となり、1974年第25回全国カレンダー展にて「工業技術院長賞」、1984年第13回現代洋画精鋭選抜展にて銅賞を受賞。以後フリーで出版美術製作に従事、学研・チャイルド社等多くの出版社の図鑑や絵本の挿絵を手がけている。
旧東大農場・演習林で行われている市民観察会に長年参加し、現在でも会報の表紙を描いている。
当館では2013年に開催した春の特別企画展「東大農場・演習林の生きものたち」で、20年にわたる市民の観察の記録を紹介した際に、中西氏の細密画の原画約50点を展示した。また、展示室4「自然の部屋」では常設で中西氏の作品のレプリカを展示している。

昆虫細密画とは

昆虫細密画とは、昆虫の細部の構造までをも精緻に描きだした写実画のことです。昔の写真の撮影・編集の技術では、昆虫の翅の模様や脚先のつくりといった細かな特徴を表現することが難しかったため、図鑑には人が細かく、正確に描いた細密画が使われていました。



本展ではサイエンスイラストレーター・中西章氏が、図鑑や絵本のために描いた昆虫細密画など貴重な原画を約70点展示します。

 
▲顕微鏡をのぞいて本物の昆虫標本の細部と絵の細密さを見比べることができます。

 
▲絵本の原画とラフ画のコーナー。様々な角度で観察・描写を繰り返しながら原画を仕上げていく様子がうかがえます。

 
▲作品と同じポーズで作った昆虫標本を並べて、現物と細密画を比べて観察できるコーナー。

 
▲昆虫単体だけでなく、水辺の風景と様々な生きものたちが関わりあった世界を描いた作品なども展示。

 
▲中西氏の仕事机を再現。顕微鏡や拡大鏡など細密画家ならではの道具が並んでいます。

[開催概要]
春の特別企画展
昆虫細密画の世界 ~中西章作品展~
【期 間】3月25日(土)~5月7日(日)
※4/10~13,17,24,5/1,2は休館
※4/14,18~21,25~28は閉場

【時 間】9:30~17:00
【会 場】多摩六都科学館 B1Fイベントホール
【料 金】入館料のみ(大人 520円、4歳~高校生210円)
※会場の混雑状況によって入場制限をする場合があります

★関連イベントもチェック!
4/8(土) 昆虫標本づくり教室 【抽選申込 ※応募締切3/27(月)必着】
4/23(日) じゅえき太郎の昆虫スケッチ教室 【抽選申込 ※応募締切4/7(金)必着】


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