展示物「時計のしくみ」リニューアル!
2022年6月10日(時の記念日)に展示室3の展示物「時計のしくみ」がリニューアルオープンしました。
シチズン時計(株)さんに全面協力して頂き、科学館スタッフ、科学館ボランティアスタッフと共に展示物やパネルの制作をしました。
今回は「時計のしくみ」を歴史を追い、
日時計のしくみ → 機械式時計のしくみ → クオーツ式時計 → 光発電
の流れで配置し、
それぞれの「しくみ」や「中身」を体験展示や実物展示で解説しています。
リニューアルで生まれ変わった展示物をご紹介していきます。
ふりこ時計がピカピカになって戻ってきました!
リニューアル前にもあった中身がみえる「ふりこ時計」
なにが変わったか分かりますか?
まず大きく変わったのが「数字」です。
数字が入ると一気に時計らしさが増しました。
次に中をよく見てください。(アクリルのケースの為、反射で写真だと少し分かりづらいのですが)部品がすべてピカピカに光っているのが分かりますか?
色も全く変わったので新しい部品にしたかと思うかもしれませんが、
シチズンさんが部品ひとつひとつを磨いてピカピカにしてくださいました。
20個の時計がズラリ
展示室3「しくみの部屋」に入ってすぐ、20個の時計が迎えてくれます。これだけ並んでいると圧巻です。
シチズンさんに売るほどたくさんある時計(当たり前ですが)の中から厳選された20個の腕時計が並んでいます。お店だと、買う対象に合わせて似たような時計がコーナーごとに並ぶことが多いと思いますが、ここではバラエティー豊かな時計を一同に見ることができます。
光発電式腕時計は、文字盤の下にソーラーセル(光電池)があります。
文字盤からの透過率20%でも問題なく動くように設計されているそうです。
文字盤に日本の和紙が使われている時計もあります。和紙は光も透過するし高級感もあるので腕時計にピッタリな素材だと思いました。ぜひ実物をご覧ください。
※ここに並んでいる時計はモックアップなので動きません。
時計のはじまり「日時計」
日時計は太陽の動きで変化する影をみることで時刻を知ることができます。
ここでは、東京の春分・秋分の日の太陽の位置をLEDで表しています。
自動と手動に切り替えができます。(手動にするとボタンで操作できるようになります。)
写真だと上手く撮れなかったのですが実物ははっきりと影が出ています。
ご来館の際はぜひ自分の目で確かめてみてください。
機械式時計のしくみ
ここは、リニューアル前にもあったテンプの拡大模型があります。
今回のリニューアルにあたり、修理をして頂きました。修理については詳しくはコチラをお読みください。
その隣に、実際の時計に使われている機械式時計の中身(ムーブメント)とそれをさらに分解した部品のハ-バリウムが展示されています。
部品がとても小さいことが分かります。
オイルに沈められているのでまるで浮いているように見えてとてもキレイです。すごく細い部品もきちんと立っていて、上下の層の部品との繋がりも見えてきます。ネジも小さいですがよく見るとちゃんとネジが切られています。
ちなみに、ピンクの部分はかたいルビーでできています。必見です!
テンプの拡大模型と見比べて、いろいろな部品を探してみてください。
クオーツ式時計のしくみ
クオーツ式時計は、クオーツの振動で1秒を決めています。
大人でも難しいしくみですが、今回、とても分かりやすいアニメーションの解説動画をつくってくださいました。
まずはこのアニメーションを見てから、展示物を見てもらうと分かりすいと思います。
ここにも、実際の時計に使われているクオーツ式時計の中身(ムーブメント)とそれをさらに分解した部品のハ-バリウムが展示されています。
クオーツ式時計は電気が使われているので、一番上に電池が見えます。
みなさんが持っている腕時計は電池交換が必要なタイプですか?多くのみなさんが持っている時計はこのクオーツ式時計かもしれません。
クオーツ式時計を持っていても中身を見る機会はそんなに多くないと思うのでぜひじっくり見てみてください。
(上からみた写真が少し歪んで見えますが、オイルが落ち着いたらもっとキレイに見えるようになると思うのでお楽しみに。)
光発電時計のしくみ パート①
光発電時計には、太陽光や室内のわずかな光を電気に換えて時計を動かす「ソーラーセル」が組み込まれています。
ここではソーラーセルに光をあてて、50個の時計が動く様子を観察することができます。
ぜひライトのスイッチを押して確かめてみてくださいね。
エコ・ドライブのパワーを実感することができます。
ここにも時計のハーバリウムを展示しているので、中の部品を見てみてくださいね。
光発電時計のしくみ パート②
光発電の時計の紹介です。
ここではスマートフォンのアプリと連動して、どのくらい光発電しているのかを見ることができます。
スマートフォンの画面に発電している量が色と大きさによって現れます。
光発電の量が大きいと赤く大きくなり、小さいと青く小さくなります。
展示している時計にはスタンドライトで光を照らしていますが、手で光を遮ったり、LEDライト(持っていたら)を時計に当ててみてくださいね。
腕時計のつくりかた
職人の手作業と機械による作業を見ることができます。どちらも時計作りには欠かせない作業です。これらが協調することで時計は世に送り出されています。
ぜひ展示室で動画をじっくり見てみてくださいね。
それでは、展示室3しくみの部屋・つながるスポット「時計のしくみ」でお待ちしています!遊びに来てくださいね☆